「塾なし受験」はビジネスと同じ…タスク管理とPDCAを回す (※画像はイメージです/PIXTA)

子どもが「第一志望合格」という目標にまっすぐ進めるように、親子でプロジェクトを立ち上げるます。受験までの時間を逆算して、スケジュール管理、タスク管理をして、子どもが受験勉強に集中できる体制づくりが必要だといいます。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

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塾なし高校受験は家族の一大プロジェクト

大きなゴールを描いて、受験までの時間を逆算しましょう。子どもが「第一志望合格」という目標にまっすぐ進めるように、家族でプロジェクトを立ち上げるのです。

 

ビジネスシーンで見られる、タスク&プロジェクト管理の進め方は、中学生には新鮮で、息子も興味深いようでした。スケジュールやToDoリスト、具体的な数字などが目に見えてわかるやり方は、やる気をアップさせ、進め方が明確であればあるほど学力もアップしました。

 

私が提案したいことは、受験を楽しめる家族になろう。

 

子どもにとっては終わるまで苦しいことが多い受験期。プランはしっかりと、でも、親子で一緒に楽しむようにプロジェクトを進行していくことが理想です。プレッシャーの中でも家庭の雰囲気は明るく、受験勉強にしっかり集中できる体制をつくって、本人が前向きに過ごせることが大切なのです。

 

高校受験のスケジュールは数パターンしかなく、どの受験生にとっても同じです。大きなポイントとなるのは、

 

★第一志望を公立(都立・県立など)にする or 私立・国立にする
★受験スタイルをどうするのか、推薦入試 or 一般入試

 

受験は、大きくこの二つの組み合わせでしかありません。私立高校については、同エリアの学校は、受験日程が同日であることが多いので、自然と絞られていきます。第一志望を中心に、どの高校をどのようなかたちで受験するのかを決めていきます。

 

①受験校が決まれば、入試日=Xデーに向けた対策を立てます。


 
まず、学校行事や定期テスト、模試、検定試験、高校の見学会や説明会、願書や書類関係など、子どもの受験に関わる全ての事を洗い出し、スケジュール表を作ります。入試日までの通過ポイントを明らかにするためです。下の勉強計画表を参考にしながら、始めてみてください。

 

②その通過ポイントに合わせて、勉強や行動の計画を立てます。

 

例えば、定期テストや検定前であれば、そのための勉強を入れなければなりません。模試があれば、見直し・解き直しなども必要です。また、中期的に強化したい単元などは、通過ポイントに関係なく、並行して進めていく、などです。

 

受験プロジェクトの最大の目標は、第一志望校合格ですが、その道のりで、克服すべき目標・タスクをどんどん考えていきます。このタスク&プロジェクト管理のよい点は、すべきことがはっきり目に見えること、なぜ今、それが必要なのかがわかること、そして小さな目標(タスク)をひとつずつクリアしていくと、子どもに達成感と自信が生まれることです。

 

教科別・中くらいの目標 

 

【例】国語 ➡ 漢字強化、古文基礎力アップ
   数学 ➡ 平面図形基礎~応用、関数の単元強化

 

【例】詳細な目標・タスク
◦ 漢字ドリル1冊(□月まで)
◦ 古文基礎××参考書(×月まで)
◦ 数学、図形の応用(次回模試まで)


 さらに、週単位で、今週の勉強内容を決めました。

 

【例】今週のタスク 
◦ 英語長文読解 4ページ進める
◦ 国語 漢字ドリル ×ページまで
◦ スタディサプリで数学・関数の勉強


 といった具合です。

 

③途中、模試や定期テストで見えてくる実力に合わせ、細かい目標や対策を追加していく。

 

この繰り返しを行います。
 


大きな目標を設定して、逆算しながら、途中に中小の目標設定をして走っていきます。これは、受験生本人が、今自分が何をしているのか、どの場所にいるのか、はっきりとわかる方法です。

 

塚松美穂著『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)より。
塚松美穂著『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)より。

 

ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

上智大学文学部仏文学科卒業。IT・通信会社でwebデザイン、コンテンツ制作、新規事業立ち上げなどに携わる。その後結婚し、主婦を経て、web メディアや業界紙などで記事を執筆するかたわら、子どもが通う公立小・中学校でPTA副会長を務めた。高校2年生の長男、小学6年生の長女、2児の母(2021年12月現在)。現在は、学校評議員・学習支援コーディネーターとして公教育の支援も行う。長男の高校受験に、通塾費を1円もかけない「塾なし受験」によって偏差値71の超難関の都立国立高校への合格をサポート。「塾なし受験は、『自分の頭で考え、自ら選び取って、目標に向かって努力できる子』を育て、子どもたちが幸せな人生を送れるように導いていく、ひとつの教育法なのではないか」との思いから、本書を書き上げた。「塾なし受験研究所」創設

著者紹介

連載自宅学習だけの「塾なし」志望校合格マニュアル

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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