【関連記事】塾任せが主流だが…「塾なし」高校受験を行う最大のメリット
親が管理すべきスケジュールとは
■スケジュール管理は最重要ミッションである
「中3の受験生は本当に忙しい」というのが、受験を通した率直な感想です。勉強するだけでなく、部活動や生徒会など、3年生中心の活動が夏まで続く中、高校の見学会や模試が始まります。我が家でも秋以降、毎週末、学校見学や模試が入り、親子ともに休日返上で、忙しく過ごしました。
このように忙しくなる時期のスケジュール管理は、本人が全てできればすばらしいですが、多くの中学生にとっては、少しハードルが高いでしょう。必要な情報を管理する力と、何をすべきか自分で考えられることが大切なので、ゆくゆく、自己管理ができるようになることを目標に、我が家では親主導で作戦を立てました。
スケジュール管理は、社会で生きるためにとても大切な要素です。社会人になれば仕事において必要なスキルでもあるため、徐々に自分で管理ができるようなれるとすばらしい。ただし受験期は、必要なことを話し合いアドバイスしながら、勉強の計画を一緒に立てていきました。受験のスケジュール管理は、親のサポート力を生かせる部分でしょう。
管理すべきスケジュールの軸となるポイントは3つ。
●定期テストや三者面談など学校のスケジュール(①)
●学習以外の受験に関わるスケジュール(②)
●教科別、目標達成のための勉強のスケジュール(③)
この3軸で考え、必要な情報を組み合わせながら、スケジューリングや可視化する作業などは、私が行いました。
①は、定期テストや面談など固定された学校の日程の他、引退までの部活の大会や体育祭、音楽祭といった学校行事など、学校のスケジュールです。中3は受験生でもあり、最終学年でもあるので、学校行事や部活も忙しいです。
②の学習以外の受験に関わるスケジュールとは、主に高校側の学校見学や説明会、見学できる文化祭などの行事、模試の日程、願書など受験の手続きに関するものです。
③は、教科別(主に国数英)に、どの単元でどの教材を使い、いつまでに学習するのかなど、自身の受験勉強に必要だと予想されることを書き出します。
詳細な方法は、実践編でより具体的にお話ししますが、受験に向けたスケジュールを考える時点で、すでに自分たちで学習計画を立てることになります。弱点や苦手科目、強化したい単元、復習が必要な単元など、自身の学力分析が必須です。実は、この分析ができるということが、自分の学力を客観的に把握し、必要な勉強を探す力となって、成績アップにつながっていくのです。