(※画像はイメージです/PIXTA)

中学3年の受験生は本当に忙しいという。勉強するだけでなく、部活動や生徒会など、3年生中心の活動が夏まで続く中、高校の見学会や模試が始まります。忙しくなる時期のスケジュール管理は親のサポート力を生かせる部分です。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

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親が管理すべきスケジュールとは

■スケジュール管理は最重要ミッションである

 

「中3の受験生は本当に忙しい」というのが、受験を通した率直な感想です。勉強するだけでなく、部活動や生徒会など、3年生中心の活動が夏まで続く中、高校の見学会や模試が始まります。我が家でも秋以降、毎週末、学校見学や模試が入り、親子ともに休日返上で、忙しく過ごしました。

 

このように忙しくなる時期のスケジュール管理は、本人が全てできればすばらしいですが、多くの中学生にとっては、少しハードルが高いでしょう。必要な情報を管理する力と、何をすべきか自分で考えられることが大切なので、ゆくゆく、自己管理ができるようになることを目標に、我が家では親主導で作戦を立てました。

 

スケジュール管理は、社会で生きるためにとても大切な要素です。社会人になれば仕事において必要なスキルでもあるため、徐々に自分で管理ができるようなれるとすばらしい。ただし受験期は、必要なことを話し合いアドバイスしながら、勉強の計画を一緒に立てていきました。受験のスケジュール管理は、親のサポート力を生かせる部分でしょう。

 

管理すべきスケジュールの軸となるポイントは3つ。

 

●定期テストや三者面談など学校のスケジュール(①)
●学習以外の受験に関わるスケジュール(②)
●教科別、目標達成のための勉強のスケジュール(③)

 

この3軸で考え、必要な情報を組み合わせながら、スケジューリングや可視化する作業などは、私が行いました。

 

①は、定期テストや面談など固定された学校の日程の他、引退までの部活の大会や体育祭、音楽祭といった学校行事など、学校のスケジュールです。中3は受験生でもあり、最終学年でもあるので、学校行事や部活も忙しいです。

 

②の学習以外の受験に関わるスケジュールとは、主に高校側の学校見学や説明会、見学できる文化祭などの行事、模試の日程、願書など受験の手続きに関するものです。

 

③は、教科別(主に国数英)に、どの単元でどの教材を使い、いつまでに学習するのかなど、自身の受験勉強に必要だと予想されることを書き出します。

 

詳細な方法は、実践編でより具体的にお話ししますが、受験に向けたスケジュールを考える時点で、すでに自分たちで学習計画を立てることになります。弱点や苦手科目、強化したい単元、復習が必要な単元など、自身の学力分析が必須です。実は、この分析ができるということが、自分の学力を客観的に把握し、必要な勉強を探す力となって、成績アップにつながっていくのです。

 

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    ※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

    「塾なし」高校受験のススメ

    「塾なし」高校受験のススメ

    塚松 美穂

    プレジデント社

    たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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