(※画像はイメージです/PIXTA)

入試期間が始まれば、試験で実力を100%発揮できるよう、体調を整えておくことが最も重要になります。緊張を味方に、自信をもって実力を全部出し切るにはどうしたらいいでしょうか。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

入試前日はリラックスして過ごすこと

▶入試前日

 

いよいよ本番前日、最終調整日がやってきました。本番までとうとう24時間なので、やり残していることがあるような気がしてソワソワするかもしれません。まず、朝は、入試当日の時刻に合わせて起きてみましょう。

 

冬休みまでは、ある程度必要な勉強の計画を相談しながら決めていましたが、前日の勉強にかかわらず、直前の勉強については、本人が必要だと考える勉強を自分で選択してやりました。親として、全体の大きな計画や月単位の目標は一緒に考えましたが、週単位や日ごとの詳細な計画は本人に任せるほうがよいでしょう。

 

入試を受けるのは受験生本人。ここまでくれば、実力は本人が一番わかっているはずです。最終段階で補強したい、やっておきたい勉強を自分で選ぶのは当然。塾なし受験のいいところは、本人が自分の学力を分析して必要な対策(=勉強)を考えることにあります。息子は前日、最後にやっておきたいことを中心に、各教科の要点確認などをしていました。

 

ポイントは、使い慣れた教材を使うこと。暗記・知識の確認や苦手単元をさらっと確認するなどして過ごすほうがいいでしょう。自信をなくすといけないので、前日は難しい問題はやらず、今までの復習をすることが大切です。そして、無理をしないでいつも通りに寝ましょう。

 

勉強の他に、入試前日に大切なことがあります。

 

・入試当日の持ち物チェック
・交通手段、天気の確認

 

この二つは、前日に必ず確認をしておきます。ただでさえ緊張する入試日に、万が一トラブルが起こってしまうと、平常心で挑めず実力を発揮することが難しくなります。そのような事態をできるだけ避けられるように、準備は万全にしておきましょう。交通手段は、通常ルートが遅延や不通になることも考えられるので、迂回ルートもしっかり頭に入れておきましょう。

 

入試当日の朝はバタバタせずに出かけられるよう、前日にきちんと準備をしておくことがとても大切。各学校で入試の際の持ち物には規定があるので、前日に最終確認をして準備しておきましょう。

 

保護者の心構えとしては、前日だからといって何か特別なことをしたりはせず、いつも通り普通に過ごせるようにサポートをしてあげましょう。前日に食事などでゲンを担いだりすることは、避けるほうがいいと思います。

 

食事は、冷たいもの、生もの、脂っこいものなど胃腸に負担がかかる食べ物は避けます。食べる量や食べる時間もいつも通り、慣れた食事を準備しましょう。リラックスして入試に挑めるように、親はプレッシャーをかけないよう、普段通りにすることがとても重要です。

 

塾なし受験もここまでくれば、家族全員でやり切ったことに価値があります。本番で実力が発揮できるよう、入試前日はリラックスして過ごさせ、勉強は追い込まないで軽めにしましょう。お風呂に入って体を温め、ぐっすり眠れる環境を整えてあげてください。

 

さあ、明日はいよいよ入試本番です。

 

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※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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