「塾なし受験」ラストスパート
中学3年生の12月、最後の三者面談で受験校を決定すると、高校受験はいよいよラストスパートに入ります。入試が近づく直前の時期にポイントとなるのは、「受験勉強の総仕上げ」「願書作成と出願」「体調管理」ではないでしょうか。
体調管理については、これまで以上に、日々注意しながら過ごすことになります。新型コロナウイルスをはじめ、この時期に気をつけたいインフルエンザや風邪なども、本人だけでなく、うつさないように家族全員が感染予防に協力することが大切です。
ここまで自分なりに勉強を進めてこられた受験生も、あまり計画通りにできていない受験生も、それぞれに悩みや不安を抱えながら入試直前期に入ります。絶対に大丈夫と思える受験生はひと握り。入試が迫ると「あれもこれも」と気持ちは焦りがちですが、限られた時間だからこそ、自分の課題を明確にして過ごすことが大切です。
受験勉強の総仕上げを中心に、①冬休みの過ごし方、②願書作成から出願、③入試直前の勉強法、の三つを柱に述べていきます。入試が迫ってくるこの時期に、何を意識してどのように過ごしたのか、塾なし受験で大切だと考えたことを挙げていこうと思います。
▶冬休みの過ごし方
クリスマスから年末年始といえば、世の中は普段以上に楽しい雰囲気になりますが、受験生にとっては、年が明ければ一気に入試が近づいてくるため、例年通りに過ごすというわけにはいかないですね。冬休みをどう過ごすかは、入試が迫る受験生にとって大きなポイントになるでしょう。
塾通いの受験生は、冬期講習に意欲を出す仕上げの時期です。同様に塾なし受験生も、まとまった時間を使うことができる最後のチャンス。冬休みは、目標を明確にし計画をしっかり立て、できるだけ規則正しく過ごすことが重要です。
冬休みに意識したいことは、二つあります。ひとつは、生活習慣を見直し、生活のリズムを整えることです。特に夜型の子どもについてですが、夜中に勉強がはかどるタイプの子どもは、朝型に少しずつでも変えていくほうがいいでしょう。
冬休みは、朝から計画的に勉強できるチャンスなので、一緒に生活リズムを朝型に変更しやすいでしょう。普段、深夜遅くまで勉強している受験生も、冬休みは朝から勉強を始めてみましょう。朝寝坊をしてしまうほどの夜更かしはやめ、午前中から机に向かって勉強する習慣をつけることが、入試につながります。
学校によって違いはありますが、入試は、大体、朝の8~9時に開始されます。その時間に合わせて生活リズムを整えて勉強をしておくことは、脳の働く時間を入試に合わせておくことになります。
夜型タイプの子どもは、普段、授業中に眠くなってしまうこともあるでしょう。入試は5教科の場合、朝から始まって昼食後も続きます。日中に眠くなる、ボーッとしてしまうことがないように、入試までに生活リズムを調整しておきましょう。
入試当日に向けて、脳を朝型に。生活リズムを整えて。
限られた入試までの時間、受験生である子どもたちそれぞれに必要な勉強は違っています。そこで、冬休みを有意義に過ごすもうひとつのポイントは、課題をはっきりさせ、的を絞った勉強をすることです。
入試が徐々に近づくと焦りや不安も出てきますが、冬休みは、まだやり残しに対応する十分な時間があり、巻き返しが可能です。そこで、この時期はあれもこれもと焦らずに、自分の課題をしっかり見つめて、効率のいい勉強をしましょう。
例えば、苦手の克服が必要だと感じるのであれば、冬休みは苦手克服のラストチャンスと捉えましょう。苦手な単元は、基礎的な問題をたくさん解いていきましょう。間違えたらできるまで繰り返し解いてみましょう。
苦手には、単元の他、例えば並べ替えや抜き出し、長文などといった問題の形式もあります。これらも、間違えた問題や類似する問題を繰り返し解いて、形式に慣れるようにしましょう。できるだけ、入試までに苦手意識を減らすという目的意識をもって、冬休みを過ごすことが大切です。
冬休みの使い方として、中でも特に、志望校の過去問をどんどんやっていくことをおすすめします。冬休みは午前中から時間を使えるため、時間を計って入試当日と同じ条件で過去問を解くことができる貴重な機会です。過去問は、繰り返しやっていいと思います。
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