中2の模試で子どもの実力を親子で確認
大学受験をする高校生と違い、中学生はまだ両親や先生など大人のアドバイスを多く必要とします。学校の勉強と並行して、親子で一緒に、早い時期から情報収集を始めて準備することは、受験勉強を早く始めること以上にメリットがあるかもしれません。
時間に余裕があるときに、少しずつ情報収集を進めていきましょう。我が家は、中3になってから全て動きだした感があり、早くから情報収集に動いたわけではありませんでした。それでもなんとか間に合いましたが、とても忙しい中3の1年間を過ごすことになりました。その反省からおすすめしています。
目標とする高校(第一志望)を最終的にどのあたりにしたいかは、中3の夏休みに見えてくれば大丈夫です。すでに志望校が決まっている子どもはその高校を目標にし、まだ「このあたりかな」と目標は漠然としていても、もちろん問題はないでしょう。
息子がそうだったように、秋以降、入試直前まで伸びる子どもはたくさんいます。願書提出のギリギリまで悩んでいいのです。我が家の場合、受験校の最終決定時期は12月でしたから、実際そこまでは迷えたということです。
我が家で受験を意識し始めたのは、中2の2学期の終わり頃でした。といっても「3年生になる前に、おおよその志望校くらい考えておかないと」というレベルで、実際に受験に向けて大きく動きだしたわけではありません。息子はまだのんびりしていましたし、中2だとまだ同じような感覚のお子さんは、たくさんいるのではないでしょうか。
ただし、受験勉強を始めるのと進路を考えるのは別のことです。私は、受験すること以上に、息子がどんな高校生活を送りたいのか、そのことが大切だと考えていました。高校の、さらにその先につながっていく息子の将来にとって、人生の一選択となるわけですから。
そこで、中2の12月、初めて大手学習塾のオープン模試を受けました。これは、通塾していない息子の立ち位置や実力を親子で確認するために、私が提案しました。受験は結局のところ、同じ高校を受験するライバル集団の中で、合格ラインより上になればいいのですから、現状をまず知るための模試受験でした。
具体的に高校を決める最終リミットは、中3の12月に行われる三者面談です。塾なし受験を考えている受験生は、中3になる前に一度、オープン模試に挑戦してみてください。3年生になったときの動きがスムーズになります。
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター