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リターンが最も安定しているのは「米国リート」

上記のように、リターンに注目すると、「インフレなら商品やゴールド」というイメージどおりという印象を受けるかもしれません。

 

同時に、やはりイメージどおり、ゴールドも商品も変動性が大きく、①すぐ上で述べた「2000年代の商品」のように、急速に下落してそれまでの上昇のほとんどを失ってしまう場合もありますし、②比較的インフレ率が高かった(年率4.5%)「1980年代のゴールド」のように、1970年代の上昇がきつかったせいか、インフレ率は高くともディスインフレだったせいか、10年間のリターンがマイナスになる場合もあります。

 

筆者は「2020年代はインフレの10年」と考えていますが、今後しばらくインフレ率が高止まりするとしても、「変動性の大きさゆえに、商品やゴールドをポートフォリオの中心には据えられない」と思えます。

 

その点、米国リートは、実物資産ゆえに1970年代や2000年代のインフレ率が高まる局面のリターンも良好であり、それ以外の十年紀のリターンも安定しています。

 

実際、インフレを気にせずに10年ごとのリターンを眺めると、リターンが最も安定しているのは米国リートであり、その次にリターンが安定するのが米国株式です。

 

[図表4]10年ごとの主要資産の名目リターン(年率)
[図表4]10年ごとの主要資産の名目リターン(年率)

ボラティリティが安定しているのは「米国株式」

[図表5]は、4つの資産の10年間のボラティリティ(変動性)を時系列で追いかけたものです。

 

[図表5]主要な資産のボラティリティ(年率;10年ローリング、横軸の各時点から10年間)
[図表5]主要な資産のボラティリティ(年率;10年ローリング、横軸の各時点から10年間)

 

【横軸】の各時点から10年間のボラティリティを表示していますので、たとえば、【図の一番左】の1972年1月ですと、そこから10年間の変動性がどうだったかを見ています。同様に、【図の一番右】は2012年で終わっていますが、そこから10年間の、すなわち直近までの、変動性を見ています。

 

すると、まず概して、米国株式の変動性が相対的に低く、安定していることがわかります。

 

1970年代はゴールドの変動性が高く、1990年代を通じて商品の変動制が上昇し、2000年代は商品と米国リートの変動性が高く、2010年代に入ってからは(≒直近の10年間近くを見ると)商品の変動性が高くなっています。

 

今後、しばらくインフレ率が高止まりする場合、実物資産の変動性が高まるかもしれません。

 

「ボラティリティを取りに行く」という考えもありますが、インフレ期を含めて、ボラティリティが安定している米国株式はポートフォリオの中核として位置づけられます。

 

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