(※写真はイメージです/PIXTA)

世界は今、大きな変化の潮目にあります。ロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウィルスの影響など人類が未経験の予測不可能な時代に突入しています。いま子どもたちに身につけさせておくべき3つ力とは何でしょうか。成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

留学するのなら中高時代が一つのチャンス

なぜなら、やはり世界の中心がアメリカだからです。

 

ここで少し補足しておくと、英語圏とはすなわちアメリカ圏であり、グローバルというのも、結局は、アメリカンなのだと私は思っています。

 

現在の世界における基軸通貨も、中国の「元」ではなく「ドル」ですし、英語が基軸言語となっているのは当然ともいえます。

 

ただ今後、10年、20年経った時、「英語もできたほうがいいけど、まずは中国語ではないか?」と変化しているかもしれませんが。

 

私が携わっている歯列矯正の世界も、研究や臨床の中心はアメリカですから、共通言語は英語です。英語を理解できなければ、最先端かつ正確な情報が得られません。

 

アメリカの学会に行っても、何も理解できなければ、わざわざ行く意味がありません。すなわち、アメリカ人と対等に戦えるほどのコミュニケーション能力がないと、世界で活躍することはなかなか難しいというわけです。英語ができないと不利になるのです。

 

英語を勉強するということは、「世界で活躍するためのツールの一つを身につけること」だと、私は考えています。

 

実は言語の習得は、そもそもはそんなに難しいことではないと思います。英語を話すアメリカ人が、どれだけ頑張って英語を話しているかというと、大して頑張っているわけではないと思うからです。それが日常の言語なのですから、当然といえば当然です。

 

日本人だって、日常的に使っている日本語であれば、それほど頑張らなくても、多くの人は自然に会話をすることができますよね。

 

けれども、日常的に英語を使わない日本人が英語を勉強するとなったら、苦労するのは当然です。

 

特にこれまでの日本における英語教育は、リーディング中心で、それを訳すような勉強が中心でした。私もそうした教育を受けてきましたが、こうした学習方法ではあまり英語ができるようにはなると思いません。現在私は、ある程度、英語はわかりますが、それでもアメリカ人に早口でしゃべられたら、まったくわかりません。

 

自分のことを振り返ってみても、やはり言語は、音声から入らない限り上達しないのだと思います。だからこそ、アメリカ人と同等に話せるくらいに、本気で上達したいという人は、周囲に英語を話す人しかいない海外留学という選択をするわけです。

 

別に留学しなくても、英語でコミュニケーションが取れるのであれば、それはそれでいいと私は思います。今は音声から入る効果的な学習法もあるようなので、留学しなくても、しゃべれるようになる人は増えるかもしれません。

 

ただ、留学するのなら中高時代が一つのチャンスだということは確信を持っていえます。

 

実際、私の医院にやってくる高校生の中には「留学を控えている」という子も、少なくありません。実際に、コロナ禍といわれる状況でも海外に留学する中学生、高校生を送り出しています。

 

もし中高一貫校に通っている子ならば、高校受験のための勉強が必要ないので、高校生になる前に短期留学という選択肢もあります。

 

そして、私の医院に来る子は「留学を控えている」子だけでなく、「留学を終えた」子も少なからずいます。彼らの多くが、留学先で「なぜ歯の矯正をしていないのか」と聞かれたことがあったからです。

 

このように「留学」と「歯の矯正」は密接に関連しているので、スケジュールをどう組むかが、それぞれをスムーズに進めるポイントになります。

 

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自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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