(※画像はイメージです/PIXTA)

職場のめんどうくさい上司は「自信がなさそうに見える人」を格好のターゲットにします。相手に苦手意識があったり、うまく付き合おうとするとぎこちない対応になりがちです。どうすべきなのでしょうか。産業医の井上智介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します

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格好のターゲットになる「自信のなさ」

■めんどくさい上司から自分を守るコツ―精神的に余裕がある印象を持たせる

 

めんどくさい人を前にした時、次のような対応をしていると、自信がなさそうに見え、格好のターゲットになってしまいます。

 

あてはまっているところがないか確認してみましょう。

 

●おどおどしている
●おびえている
●相手の機嫌をとる
●何も発言しない
●過度に謙遜する

 

相手に苦手意識を持っていたり、うまく付き合おうとすると、どうしてもこのような対応になりがちですが、それでは相手の攻撃を助長してしまいます。

 

すぐに改めるのは難しいかもしれませんが、相手のご機嫌をとるのをやめ、精神的に余裕があるように見せる努力をする必要があります。

 

そんなことを急に言われても……と思うかもしれませんが、ここで重要なのは「見せかける」こと。性格まで変える必要はありません。

 

次の4つを実践して、印象が変わるよう心掛けてみましょう。

 

①ゆっくり低い声で話す

『人は見た目が9割』という書籍がありますが、見た目の中に声も含まれていることをご存じでしょうか。

 

実は、人の印象の4割は声によって決まると言われているほど、声はあなたのイメージを左右しています。

 

たとえば、声が高い人は明るく、若々しい印象を与えますが、頼りがいや強さはあまり感じられないのではないでしょうか。

 

また、話すスピードが速いと、どうしても落ち着きがなく感じられますよね。一方、ゆっくり低い声で話すことは、落ち着いた印象を与えるだけでなく、工夫次第で人を寄せ付けない威厳を感じさせることも可能です。

 

突然性格を変えることはできませんが、声のトーンと話すスピードを意識することは、今日からでもできますね。

 

めんどくさい人に「近寄りがたいな」「簡単にはなびかなさそうな人だ」と印象
づける方法として、4つの中では最も実践しやすいものだと思います。

 

次ページ少しずつ立ち居振る舞いを変えてみる

※本連載は井上基介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

井上 智介

日本能率協会マネジメントセンター

「仕事の悩みは人間関係が8割」だといいます。 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、仕事の関係上、自分が人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己…

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