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遺産が少なくても相続争いは起きる
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泥沼の遺産争い。なんの関係もない人であれば、野次馬感覚で楽しめるものですが、当事者にしてみれば、たまったものではありません。もともと、疎遠で仲が良くなかった親戚同士が揉めるのなら分かりますが、遺産争いで厄介なのが、仲の良かった家族が、これを機に険悪になるのも珍しくないということでしょう。
そもそも、なぜ遺産争いで仲の良かった家族が険悪になるのでしょうか。それは単純明快、お金に絡むことだから。だからこそ、遺す側は遺される人たちのこともきちんと考えないといけないのです。
裁判所『令和2年司法統計』によると、遺産分割事件で焦点となった遺産が1,000万円以下というのが34.7%。遺産が多ければ多いほどトラブルになるわけではない、ということからも、お金が絡むと問題となることがわかるでしょう。
【遺産分割事件「遺産価額」の割合】
「1,000万円以下」34.7%
「5,000万円以下」42.9%
「1億円以下」11.3%
「5億円以下」6.4%
「5億円以上」0.6%
「算定不能・不詳」4.1%
出所:裁判所『令和2年司法統計』より作成
また審理期間で最も多いのが「6ヵ月~1年以内」。続く「1~2年以内」が26.7%。「3年以上」も3.0%と、ここまでいくと、まさに泥沼。裁判に発展するほどこじれると、解決には時間を要します。
さらに遺産分割事件を都道府県別(高裁管内総数より算出)にみていくと、最も遺産分割事件が多いのは「東京都」で1,334件。当然、人口の多い地域が上位を占めます。では人口比で見てみると、最も多いのが「愛媛県」で、人口10万に当たり15.50件。続く「高知県」は15.50件。「鳥取県」「徳島県」「青森県」と続きます。
一方で人口10万人当たりの遺産分割事件が少ないのが「山形県」で4.77件。「埼玉県」「神奈川県」「千葉県」「福井県」と続きます。1位「高知県」と47位「山形県」の3倍以上の差が生じています。
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