遺産相続を期に家族崩壊……。そんな事例が後を絶ちません。遺す側としては「争族防止」は不可欠だといえるでしょう。そこで昨今、関心が高まっているのが「土地信託」です。みていきましょう。

【関連記事】争族になりやすい「土地の遺産分割」…ケース別の最適解を弁護士が解説

遺産が少なくても相続争いは起きる

\2/26(土)開催/
受託残高1千億円超、土地活用と資産継承の新しいかたち
何かと煩わしい不動産経営、丸ごと任せてオーナーも家族も安心…「土地信託」とは

 

泥沼の遺産争い。なんの関係もない人であれば、野次馬感覚で楽しめるものですが、当事者にしてみれば、たまったものではありません。もともと、疎遠で仲が良くなかった親戚同士が揉めるのなら分かりますが、遺産争いで厄介なのが、仲の良かった家族が、これを機に険悪になるのも珍しくないということでしょう。

 

そもそも、なぜ遺産争いで仲の良かった家族が険悪になるのでしょうか。それは単純明快、お金に絡むことだから。だからこそ、遺す側は遺される人たちのこともきちんと考えないといけないのです。

 

裁判所『令和2年司法統計』によると、遺産分割事件で焦点となった遺産が1,000万円以下というのが34.7%。遺産が多ければ多いほどトラブルになるわけではない、ということからも、お金が絡むと問題となることがわかるでしょう。

 

【遺産分割事件「遺産価額」の割合】

「1,000万円以下」34.7%

「5,000万円以下」42.9%

「1億円以下」11.3%

「5億円以下」6.4%

「5億円以上」0.6%

「算定不能・不詳」4.1%

 

出所:裁判所『令和2年司法統計』より作成

 

また審理期間で最も多いのが「6ヵ月~1年以内」。続く「1~2年以内」が26.7%。「3年以上」も3.0%と、ここまでいくと、まさに泥沼。裁判に発展するほどこじれると、解決には時間を要します。

 

さらに遺産分割事件を都道府県別(高裁管内総数より算出)にみていくと、最も遺産分割事件が多いのは「東京都」で1,334件。当然、人口の多い地域が上位を占めます。では人口比で見てみると、最も多いのが「愛媛県」で、人口10万に当たり15.50件。続く「高知県」は15.50件。「鳥取県」「徳島県」「青森県」と続きます。

 

一方で人口10万人当たりの遺産分割事件が少ないのが「山形県」で4.77件。「埼玉県」「神奈川県」「千葉県」「福井県」と続きます。1位「高知県」と47位「山形県」の3倍以上の差が生じています。

 

注目のセミナー情報

​​【減価償却】11月20日(水)開催
<今年の節税対策にも!>
経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」活用術

 

【国内不動産】11月20日(水)開催
高所得ビジネスマンのための「本気の節税スキーム」
百戦錬磨のプロが教える
実情に合わせたフレキシブルな節税術

 

 

預金中心の人必見!資産の目減りに気づいていますか?

 

“新NISA”を活用したインフレ時代の「資産保全」

>>12/3(火)LIVE配信<<

 

 

富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>カメハメハ倶楽部<<

次ページ遺産が少なくても相続争いは起きる

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧