(※写真はイメージです/PIXTA)

マンション購入者が必ず直面する「大規模修繕」。月々積立金を徴収されている以上、「誰が何をするのか?」を把握しておくことは重要です。グランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が事例をもとに解説していきます。

「大規模修繕」計画から工事完了まで2年もかかる!

◆大規模修繕の主体はマンションの住民

マンション管理の主体は、本来、「区分所有者であるマンションの住民である」と国土交通省で定められています。そして、マンション管理のために住民全体で団体を結成したものが管理組合です。しかし、住民のほとんどは、マンション管理の専門家ではありません。そのため、マンション管理を専門としている会社に一任しているケースが多いのです。

 

大規模修繕もマンション管理の一環であるため、そもそもの主体は、マンションの住民と住民が結成している管理組合になります。

 

◆大規模修繕の流れ

マンションの大規模修繕の大まかな流れは、次の通りです。

 

・管理組合の理事会で大規模修繕の実施を検討する

・必要に応じて、大規模修繕実行委員会を設立する

・施工会社の選定および見積もりの比較を経て、施工会社を決定する

・施工会社と工事請負契約を締結する

・マンションの住民に大規模修繕工事について説明する

・工事の実施(工事期間は3ヵ月~半年程度のことが多い)

・工事完了後の確認

 

マンションの規模や工事内容にもよりますが、大規模修繕の計画を立て始めてから工事完了まで2年程かかります。その間に、管理組合の理事の任期が到来して交代する場合もあるため、できれば計画から工事完了まで関われる修繕実行委員会を立ち上げておくほうがよいでしょう。

 

◆大規模修繕の依頼先について

大規模修繕工事をどこに依頼するか、そしてどのように依頼するかが、大規模修繕の成否をわけるといっても過言ではありません。

 

ここでは、大規模修繕工事の依頼先をいくつか取り上げ、それぞれに依頼した場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

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