(※写真はイメージです/PIXTA)

マンション購入者が必ず直面する「大規模修繕」。月々積立金を徴収されている以上、「誰が何をするのか?」を把握しておくことは重要です。グランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が事例をもとに解説していきます。

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マンションの修繕費用が「高すぎるのではないか」

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Aさん(45歳会社員)が10年ほど前に購入したマンションが大規模修繕を行うことになりました。

 

ちょうど管理組合の理事をしていたAさんは、大規模修繕に多額の費用がかかることを知って驚きました。建設会社に勤めている友人に聞いたところ、「高すぎるのではないか」と言われ、Aさんはどうしたものかと頭を抱えている状態です。

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マンションは、築年数に応じた大規模修繕が必要になります。しかし、大規模修繕の費用や内容がマンションの住民にはわかりにくいため、不当に高かったり中抜きされていたりするケースがあるのも事実です。

 

この記事では、大規模修繕の依頼先の選び方や注意点などについて説明していきます。居住マンションの大規模修繕が近い方や、管理組合の理事などをしている方は、ぜひ一読してみてください。

 

◆マンションの大規模修繕について

大規模修繕の内容や費用を理解するためには、そもそも大規模修繕とは何か、しっかりと理解しておくことが必要です。なぜ必要なのか、どのような流れで行われるのかを確認しておきましょう。

 

大規模修繕って?

 

◆大規模修繕はなぜ必要なのか

マンションの大規模修繕の一番の目的は、経年による建物や設備などの老朽化を原因とした不具合や、見た目の悪化などを防ぐことにあります。マンションの築年数に合わせた計画的な大規模修繕を行うことで、建物の安全性を保つことができ、資産価値の減少を抑えることができます。

 

日常で行われる修繕や改修工事と異なるのは、大規模修繕は長期的な計画を立てて行われる点です。数年から十数年単位で計画を立て、その計画に基づいて区分所有者であるマンションの住民から、あらかじめ費用の負担分を修繕積立金として月々徴収しています。

次ページ「大規模修繕」計画から工事完了まで2年もかかる!

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