「明るい上司がいる職場」は生産性が高い…ストレスチェックでわかった意外な事実 (※写真はイメージです/PIXTA)

不安や心配事、睡眠不足、難航する仕事、人間関係の悩み…こうしたストレス要因があると、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことは想像にかたくありません。ここでは約18年間にわたってストレスチェックの開発と運用に携わってきた筆者が、ストレスとパフォーマンスの関係性について解説します。約260社のチェック結果を分析するなかで見えてきた意外な事実とは?

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仕事内容が似ていても「活発な職場、病む職場」がある

不安や心配事―─例えば家族が大病をしたり、離婚の危機だったり、不景気でいつリストラが始まるか分からなかったり、あるいはコロナ禍のようないつ終わるか分からない災厄の真っ最中といったことがあると、仕事が手につかなくなってしまうかもしれません。

 

またそういった不安や心配事が原因で睡眠不足となり、日中眠くてたまらなくなれば、仕事の効率が著しく落ちてしまうということもあり得ます。プロジェクトが大幅に遅れて、残業続きとなり、徹夜や休日出勤も当たり前という状態になれば、心が折れて仕事どころでなくなる人も出てきます。

 

あるいは仕事が難し過ぎて、投げやりになってしまい、いつまで経ってもその仕事が終わらないということもあるでしょう。上司や同僚と折り合いが悪い、顧客から信頼されていないなど人間関係の悩みで仕事の効率が下がることも多いと思います。

 

不安や心配事、睡眠不足、難航する仕事、人間関係の悩みなどはすべてストレス要因になります。このようにストレスによってパフォーマンスが下がるということは、誰もが日常的に感じていることではないかと思います。

 

ただ、同じように忙しく、同じように難しい仕事をしているのに、かたや活気がある職場があり、かたやメンタルヘルス不調で従業員が休職するリスクが高い職場もあります。

 

この違いを生む原因を知っておくことが重要です。原因を知らないで画一的な対応をすると、活気のある職場の活気を奪ったり、リスクの高い職場のリスクをさらに高めたりすることになってしまうからです。

株式会社医療産業研究所 代表取締役

北海道生まれ。大学卒業後、医療関連メーカーに入社。市場調査・商品企画・事業計画・販売計画策定・新商品の市場導入など、マーケティングを初歩から一通り経験したのちに退社。

1986年に医療分野における調査・コンサルティングに特化した専門企業として、現在の医療産業研究所を共同設立し、1994年より現職。設立以来35年にわたり、中央官庁、地方自治体、公益法人、大学等教育機関、官民研究機関、医療機関・団体、民間企業等、幅広いクライアントから、保健・医療・福祉に関する多様なテーマでの調査依頼を受託してきた。2003年に、筑波大学と産学協同で開発したストレスチェックツールを基軸に、メンタルヘルス事業へ参入。2015年の労働者へのストレスチェック義務化による市場拡大を経て、現在に至る。

近年は、医療関連分野の調査業務で培った専門知識・データ解析技術を駆使して、企業の生産性向上を実現させるための提案を行っている。

著者紹介

連載どんな企業でも生産性アップ!ストレスチェックを活かした「科学的人事」

※本連載は、梅本哲氏の著書『サイエンスドリブン』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

サイエンスドリブン 生産性向上につながる科学的人事

サイエンスドリブン 生産性向上につながる科学的人事

梅本 哲

幻冬舎メディアコンサルティング

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