(※写真はイメージです/PIXTA)

アパート経営の成否は、管理会社の能力が担っている部分も多くあります。オーナーはしっかり管理会社を吟味しないと、専門知識もノウハウも持たない「ハズレ管理会社」を引いてしまうかもしれません。これからの「アパート戦国時代」を勝ち残っていくためにも、十分な注意が必要です。専門家が分かりやすく解説します。

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アパートの管理業務は、専門知識が不可欠なのに…

本来管理業務においては、アパート経営における利益を最大化するための専門的な知識が要求されます。

 

アパートを経営するに当たっての経営の知識、税務的な知識、法務的な知識、コミュニケーションスキル、不動産売買の知識という類いのものです。

 

これからの時代に、オーナーさんの代理としてその利益を最大化するためには、厳しい賃貸市場での競争に勝ち残っていくことが必要になります。

 

管理会社の役割は、オーナーさんの利益を最大化するため、専門知識・ノウハウを駆使して競争に勝っていかなければいけません。残念ながら「一体型」の管理会社の担当者は、アパート経営の専門知識・ノウハウがないのが現実です。会社の成り立ちがそもそも賃貸の仲介業務であることも大きな理由です。

 

賃貸仲介の営業とアパート経営というのは似て非なるものです。賃貸仲介の営業マンは、アパート経営にはほとんど接点がありません。まして自分でアパートを経営している人間は少ないでしょう。そのため、アパートオーナーさんの気持ちがわからないというのが大きな問題です。空室を不安に思うオーナーさんの気持ちを、彼らは理解できません。

 

毎月のオーナーさんの借入の返済がいくらで、確定申告の内容がどうなっていて、といった具合に、オーナーさんの収支を把握して業務を行うこともないでしょう。特に、会社が大きくなればなるほど、担当者は「サラリーマン化」していきます。

 

そして業務の分業化が進みます。良く言えばプロフェッショナル化していくわけですが、それはあくまで営業マン(もしくは管理の一部分の担当)としてのスキルでしかなく、アパート経営のスキルではありません。

 

「サラリーマン化」すると、言われたことをやる、起こったことにだけ対応するという姿勢が強くなります。また、自ら知識を進んで吸収していこうという発想もなかなか生まれないでしょう。

 

また、いつの間にか部屋が空室になっていたり、いつの間にか空室が埋まっていたり(それも大きく値下げして)という経験をされた方も多いでしょう。こういったことをオーナーさんにそのつど報告しない管理会社は結構多いのです。

 

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次ページ管理・仲介一体型でも、空室が埋まる2つのケース

※本記事は、『空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

[増補改訂版]空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式

[増補改訂版]空室率40%時代を生き抜く!「利益最大化」を実現するアパート経営の方程式

大谷 義武,太田 大作

幻冬舎メディアコンサルティング

人口減少、住宅供給過剰の社会において、アパート経営は、昔のように何もしなくても家賃が入ってきて利益の出るものではなく、工夫しなければ利益がでない厳しい環境になっています。 そこで本書は、アパート経営における利益…

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