(※写真はイメージです/PIXTA)

マンションの「敷地権」で悩んでいる方、もしくは「住んでいるけどあまり詳しく知らない…」という方は多いのではないでしょうか。この記事ではマンションの敷地権とは何か、7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏がわかりやすく解説します。

「敷地権のないマンション」1つだけ確認すべきこと

敷地権がなくても大きな問題はない

 

結論から述べると、マンションに敷地権が設定されていなくても、購入自体に大きな問題はありません。敷地権がなくてもマンションの建物や敷地に対する権利に影響はなく、また現在の区分所有法で別々に処分することも禁止されているため、所有することに差支えはないと言えるでしょう。

 

登記簿の確認や取得が大変な場合がある

 

敷地権がないマンションに大きな問題は特にありませんが、登記を確認したり登記情報を取得したりする際に大変な場合がある点には注意が必要です。

 

敷地権が設定されていれば、土地と建物に登記が分かれておらずシンプルな登記情報になります。しかし、敷地権ない区分建物の場合、建物と土地の登記が分かれているため、土地の登記事項証明書を取得すると共有者全員分の情報が記載されたものが出てくるのです。

 

敷地権が設定されていない区分所有建物には、そのような登記のわずらわしさがある点を踏まえておきましょう。

 

管理組合が機能しているかを確認

 

古いマンションであっても、管理組合などが率先して区分所有者から承諾を取り、敷地権を設定しているケースが多いです。先に述べた通り、売買の際などに必要となる登記情報がシンプルになるからです。

 

しかし、そのようなメリットがあるにも関わらず敷地権が設定されていないということは、管理組合が健全に機能していない恐れがあります。敷地権のないマンションの購入を検討する際は、管理組合がきちんと機能しているかどうか確認することがおすすめです。

 

まとめ

 

マンションなどの区分所有建物に設定されている敷地権とは、建物の所有権と敷地の権利とを一つにまとめたものです。区分所有法が改正される以前に建てられた古いマンションだと設定されていない場合がありますが、登記情報を取得する際以外は、特に大きな問題はありません。

 

敷地権は新たに設定できる権利のため、設定されていない場合は管理組合が健全に機能していない恐れもあります。敷地権のないマンションを購入する際は、その点も確認しておくと良いでしょう。

 

 

小島 優一

グランドネクスト株式会社

 

 

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