サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
サービス付き高齢者向け住宅とは、介護の専門家による安否確認や生活相談等のサービスが付いたバリアフリー構造の賃貸住宅であり、一般に「サ高住」の略称で呼ばれています。入居者要件としては、60歳以上の者、または要支援・要介護認定者であること。現在の整備状況としては、登録戸数22万5374戸、棟数6877棟(2017年12月末時点)が整備されています。
都道府県、政令指定都市、中核市等で許可され、快適で安全な生活を送れるよう、一定の基準を満たした住宅が登録されます。「サ高住」は有料老人ホームとは異なり、いわば“アパート”であることから入居する際には賃貸借契約の締結が必要となります。
また、有料老人ホームは、基本的に住居もサービスも同一事業者によって提供されますが、「サ高住」では、サービス提供者を入居者が自由に選択することができます。
・グループホームとは?
認知症高齢者グループホーム(グループホーム)は認知症の高齢者が共同で生活する施設であり、入浴、排泄、食事等の支援と、その他日常生活上の世話およびレクリエーションのサービスが提供されます。
対象者は認知症を抱えている要支援2もしくは要介護度1~5の高齢者です。ユニットと呼ばれる単位に分かれており、利用定員は1ユニットで最大9名となっています(最大2ユニットまで)。
グループホームでは、入居者が自分のリズムで生活を行い、スタッフは「見守り」の形での後方支援を主とすることが求められています。また、地域密着が理念として掲げられており、入居者は買い物、散歩、地域行事などへ積極的に参加することが想定されています。
・その他の介護施設の概要
ここまで、(1)有料老人ホームと、(2)サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、(3)認知症高齢者グループホーム(グループホーム)の中身について紹介してきました。先に触れたように介護施設を選ぶ場合には、この3つの中のいずれかに入居するケースが多いでしょう。
残りの(4)特別養護老人ホーム(特養)、(5)軽費老人ホーム、(6)介護老人保健施設(老健)、(7)介護医療院等についても、簡単に概略を解説しておきましょう。
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