パンフレットの「きれいな写真」は参考にならない?
介護施設に入居する際は、まず希望条件を整理し、次にその条件を満たす施設の候補を洗い出します。今回は、施設に関する資料・情報の収集について説明します。
具体的には、気になる施設のパンフレットを取り寄せたり、インターネットのサイトに目を通すなどして、運営方針や提供されるサービスの内容、利用料金、所在地、最寄り駅からの交通アクセスなどの基本事項をしっかりと確認します。
居室の広さ(面積)も要チェックです。例えば「ご先祖さまを毎日拝みたい」「施設に入るとお墓参りに気軽に行けなくなるから」などの理由から、居室に仏壇を置くことを望む入居者がいますが、そのためには室内に十分なスペースが必要となります。
また、食堂や浴室などの共有設備、マージャン台や囲碁、将棋などの娯楽備品等についても確かめておくことが望ましいでしょう。あわせて、機能訓練は極めて重要な要素となります。将来のリハビリ等のことも考えて確認の必要があります。
なお、望む条件をすべて満たしてくれるような施設は簡単に見つからないかもしれません。その場合には、絶対に譲れない条件を明確にし、優先度の低い条件についてはある程度妥協するなどの絞り込みの作業が必要となるでしょう。
因みに、施設の案内パンフレットには館内のきれいな写真が掲載されていることが多いでしょうが、それはあくまでも宣伝に過ぎずあまり参考になりません。むしろ細かい字で書かれている運営方針や入居条件、介護サービスの内容、機能訓練、イベントといった情報のほうがはるかに重要です。
写真だけを見て「こんなにすばらしいところなら、是非入りたい」などと即断せずに、中身をしっかりと吟味しましょう。写真はあくまでも施設側の立場を表現したものであり、参考程度に考えたほうが良いでしょう。
介護施設を見学するときのチェックポイント
施設選びの際には、入居候補先の介護施設を見学することになるかと思います。見学に関する問い合わせ先は、施設のパンフレットやインターネットのサイトなどに掲載されているはずです。
また、見学は、できるだけ日中の時間帯に行うのをお勧めします。夜間や早朝に比べてより多くの人員が配置されているので、スタッフの動きや働きぶりをじっくりとチェックすることができるからです。
また、見学の際には、現場にいるスタッフと積極的に話をしてみましょう。言葉遣いなどから、「あ、この施設ではスタッフ教育がしっかりと行われているな」などと判断することが可能となります。
なお、オープンしたばかりの施設では、入居者の数が少ないことがあります。そのような施設を見学した場合には、「あまり入居者がいないな……もしかしたら評判が悪くて人が入らないのだろうか」などと気になるかもしれません。
しかし、施設を立ち上げてから2、3カ月ばかりの頃は、その存在がまだ十分に地域等で認知されていないため、「全部で50床ある居室のうち5床しかうまっていない」などということが珍しくありません。したがって入居者の数が少なくても過度に不安を感じる必要はないでしょう。
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