介護施設に潜む危険…施設のリスク管理体制は万全か?
介護施設を運営するうえでは、入居者先生の安全・安心を確保することが絶対条件として求められることになります。そのためには、リスク管理が何よりも重要になります。
介護施設での生活には食事やイベント、レクリエーションなどの大きな楽しみや喜びを与えてくれるものが用意されています。そして、それらが最高の形で提供されれば、入居者先生は深い感動を得ることも可能となります。
しかし、入居者先生が食事やイベントを心から楽しむためには、安全・安心な状況が保障されていることが必要です。
例えば、高齢者が食事を摂る際には、誤嚥事故のリスクがありますし、また施設内には転倒事故等のリスクもあります。
そうしたリスクを防ぐための対策が取られていない状況では、いつどこで事故にあうのか分からず不安が残ります。リスク管理が最大限にできていなければ感動を味わうどころではないのです。
では、リスク管理という観点からどのような施設を選ぶべきなのか、そのポイントについて考えてみたいと思います。
まずは、そもそも介護施設にはどのようなリスクがあるのかを確認しておきます。介護施設に潜む主なリスクとしては、次のようなものが挙げられます。
1.転倒事故のリスク
2.誤嚥事故のリスク
3.入浴事故のリスク
4.感染症のリスク
5.自然災害のリスク
6.個人情報漏えいのリスク
施設選びの際には、それらの対策がしっかりと取られているかどうかを確認することが必要になります。
別の言い方をすれば、リスク管理に関しては、施設側の視点から、つまりは入居者の安全・安心を守るという経営者の視点からチェックを行うことが求められるわけです(そこで、対策の中身は「経営者が行うべきこと」という観点から示しています)。
介護施設で最も多い事故は、利用者による「転倒事故」
介護の現場ではスタッフがほんの少し目を離した瞬間に利用者が転倒する恐れがあります。実際、あやうく転倒しかけた場面に遭遇してヒヤッとした経験のある介護職員は少なくないはずです。
介護労働安定センターの調査によれば、介護施設内で発生する事故のうち最も多いのが転倒、転落、それから滑落の事故で65.6パーセントにも達しています([図表1]2018〈平成30〉年3月「介護サービスの利用に係る事故の防止に関する調査研究事業」報告書より)。
また、東京消防庁によれば、65歳以上の高齢者が救急搬送される原因となった事故のうち最も多いのは「ころぶ」事故です。
具体的には、2018(平成30)年に「ころぶ」事故が原因となって搬送された高齢者の数は5万8368人に達しています(事故の発生場所の多くは自宅であり、施設はそれよりもかなり少ない状況であることは注目に値します)。
人は年を取るにつれ、転倒時の重症化のリスクが高くなります。若いときには転んでもとっさに体の重心の移動方向に向かって手を出すなどして、ダメージをやわらげることができますが、高齢になるとそれが難しくなります。
その結果、頭を床にぶつけたり、骨折したりなどすれば、最悪の場合、寝たきりになったり、車椅子での生活を余儀なくされる事態となる恐れがあります。
転倒事故はこのようにQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の大きな低下につながる可能性が大きいため、そのリスクを最大限に回避することが求められるのです。
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