「片づけなさい!」と言わなくてもよくなる方法
そして、段取りがリアルにイメージできることもあります。お母さんが夕食の支度をしていて、野菜を切っているうちはまだ大丈夫。
ジュージューと音がして、いい匂いがしてきたら、そろそろ片づける時間が近づいてきたということが、五感でわかります。それが、段取り力を磨くことにも役立ちます。
また、お父さんが帰ってきたら、勉強をやめなくてはならないからそれまでに終わらせようとか、お父さんは今日は飲み会だからゆっくり勉強していても大丈夫とか、そんな段取りもできるようになります。
そして、ダイニングやリビングのテーブルは、本やノートを出しっぱなしというわけにはいきませんから、片づけの習慣もつきます。そうやってリセットをするからこそ、勉強のけじめがつけられるのです。
・勉強道具の保管が決め手
ダイニングやリビングで子どもに勉強させようと思ったとき、気をつけなくてはならないことがあります。勉強道具の保管場所を同じダイニングやリビングにつくるということです。
よく子ども部屋に勉強机があって、そこから本やノートをリビングまで持ってきて勉強するというご家庭もあります。しかし、勉強が終わったあと、また子ども部屋まで道具を運ばなくてはなりません。
これはちょっとしたことですが、面倒くさいのです。ついつい、リビングに置きっぱなしということになります。
そうすると、「片づけなさい!」「いま、片づけようとしてたところなのに!」という親子バトルが始まってしまいますから、そうならないように最初から勉強道具の保管場所をつくってあげましょう。
ちなみにわが家の場合、ダイニングの出窓に教科書や参考書が積まれる無残な結果になりました。
地獄の漢字練習?~きれいに書くことにこだわらない~
鉛筆を持って椅子に座り、じっと動かない次男。夕方遊び疲れて帰宅し、夕ご飯の前に宿題の漢字ドリルを済ませようとしてもちっとも進みません。
いやでいやで仕方がないのです。それでも、夕ご飯が出来上がる直前に意を決して、ノートになぐり書きで済ませました。そのノートの文字を見て唖然。ノートのマス目からははみ出し、ハネもハライもなく、とても漢字の練習ノートには見えません。
「はい、できた!」
宿題の重圧から逃れ、晴れ晴れとした顔。
「はい、がんばって終わらせたね。じゃあ、ご飯にしよう」
何事もなかったかのように家族で夕ご飯を食べますが、私の心のなかでは葛藤がありました。「せめて先生が読める字に書き直させたほうがよいのではないか」「字を書くのが苦痛で仕方がないのに宿題をやりとげたのだから、字の丁寧さには目をつぶったままでよいのではないか」悩んだ末に、私は何も言わないほうを選びました。
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