「これが東大生・京大生の字?」試験でこれは大丈夫?
ハネ、トメなど厳しくチェックされると、全滅の場合もあるでしょう。やり直しになってしまう場合もあるかもしれません。しかし、それはある意味子ども自身が選んでいることです。
子どもがやり直しをすればいいことですから、子どもに任せましょう。そのうち、「一度で丁寧に書いたほうがトク」と学ぶかもしれませんし、わが子のように「汚い字でも、今日は見逃してくれるかもしれない」と毎回撃沈されるかもしれません(笑)。
実際、息子たちは大学生のいまでもヒドイ字です。「これが東大生や京大生の字?」とあきれるくらいです。でも少なくとも、大学入試には影響はなかったようです。娘は書道8段ですから、とてもきれいな字を書きますが、普段のノートの字は乱雑です。娘は、こう言います。
「いつも書道のようなきれいな字を書いていたら、疲れるしスピードが追いつかない」
学校に提出する漢字ノートや書類は丁寧な字、友だちに出す手紙はかわいい丸い文字、自分用のノートは乱雑でも早く書ける字と使い分けているようですから、それができれば一番いいのかもしれません。
実は、私自身字が汚いことがずっとコンプレックスでしたから、できないものはできないと諦めています。そして、不思議と字が汚いことで不利益を被った経験がないので、「字が汚くても平気」と心の奥底では思っているのでしょう。
特に男の子は、字が汚い場合が多いように思います。お母さんの字がきれいな場合、頭にくるかもしれません。子どもが怠けていて、わざと乱雑に書いているように感じるかもしれません。
しかし、そうではなく自分がイメージしたように手が動かない場合もありますし、そもそも字を見ている時点で字がきれいな人とは違うふうに見えている可能性もあります。
字の上手下手はその子のすべてではありません。ほんの一部です。ほんの一部の欠点で、子どものすべてを否定してしまうことがないようにしましょう。
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