長男は東京大学に現役合格、次男は京都大学に現役合格、長女はロンドン大学UCLに現役合格……母学アカデミー代表の河村京子氏は書籍『東大・京大に合格する子は毎朝5時半に起きる』(実務教育出版)のなかで、子どもに「楽しく勉強させる方法」を説いています。

「親の態度」次第で子どもが宿題を楽しむようになる?

・宿題をやる気にさせる魔法の一言

 

宿題自体はおもしろくもなく、いやな勉強の部類かもしれませんが、親子のコミュニケーションタイムと考えると、子どもも親も楽しくなります。

 

学校から帰ったお子さんに、「宿題は何?」と聞くときからコミュニケーションは始まります。

 

お母さんが心のなかで「どうせぐずぐずしてなかなか宿題をしないのだから(イライラ)」と思いながら聞くと、言葉にトゲが生えます。子どもはそれを敏感に察知しますから、「お母さんがコワい声で聞いてくる宿題はおもしろくないもの」と無意識に思いこんでしまいます。

 

それよりも、「今日の宿題はなぁ~に? お母さん、楽しみだなぁ(笑顔)」と聞いてあげてください。それだけで子どもは、ワクワクします。

 

さらに、「見せて見せて~。お母さんも一緒にやっていい?(笑顔)」と言ってあげると、子どもは「宿題はお母さんと一緒にする楽しいこと」と思うでしょう。

 

そして、実際に隣に座って見てあげてください。親子で競争するのもいいでしょう。そうやって、「勉強」を「お母さんと一緒に楽しんだイメージ」とひとまとめにして記憶すると、「勉強=楽しい」というイメージが心のなかでできあがります。

 

理想なのは小学1年生から始めるのが一番ですが、すでにお子さんが小学1年生を過ぎていても大丈夫です! 何年生からでも大丈夫ですよ。何年生になっても、子どもはお母さんと一緒に何かをするのが大好きなのですから。

間違いや欠点は指摘せず、「いいところ」だけを見る

わが家では、息子たちと小学6年生まで一緒に勉強しました。二人とも中学受験を塾なしでしましたから、自宅で勉強するときにはできるだけ隣に座るようにしていました。

 

中学生・高校生になっても、自宅で勉強しているときには、「ふ~ん、こんなにムズカシイことをやってるんだ~。お母さんにはわからないけど、スゴイことやってるんだね~」と、問題集やノートを覗きこんだりしていました。

 

息子たちは、「何だよ~、見るなよ~」と口では言っていましたが、嬉しそうでしたよ。娘は中学まで家にいましたから、テスト前などに隣に座るようにしていました。そうすると、「お母さんが隣にいると、ワタシ勉強をやる気が出るの!」と張り切って勉強していました。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

「わが家ではあり得ない!」と思われるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、「勉強の間違いや欠点は見ない、いいところだけを見る」と心に決めておけば、必ず子どもは喜びます。ただし、間違った問題を指摘しないためには、親の強い心が必要です。

 

「なーんだ、小学生時代はそんなに勉強しなくてもいいんだ。宿題さえやらせておけば、あとは〈勉強って、楽しそう〉と思わせればいいんだから、これなら私にもできそう」

 

ここまで読んで、そう感じられたかもしれません。

 

もしくは、「そんな簡単なことで東大や京大に合格するわけがない! 何か隠しているのでは?」と疑問に思ったかもしれません。

次ページ一度でも「勉強嫌い」になると覆すのは難しい
東大・京大に合格する子は毎朝5時半に起きる

東大・京大に合格する子は毎朝5時半に起きる

河村 京子

実務教育出版

長男は、東京大学理科Ⅰ類に現役合格 次男は、京都大学理学部に現役合格 長女は、英国のロンドン大学UCLに現役合格 そんな河村家の「子育ての秘密」とは? 悪戦苦闘しながら3人の子どもを育てた河村さんは、こう語ります…

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