「親の態度」次第で子どもが宿題を楽しむようになる?
・宿題をやる気にさせる魔法の一言
宿題自体はおもしろくもなく、いやな勉強の部類かもしれませんが、親子のコミュニケーションタイムと考えると、子どもも親も楽しくなります。
学校から帰ったお子さんに、「宿題は何?」と聞くときからコミュニケーションは始まります。
お母さんが心のなかで「どうせぐずぐずしてなかなか宿題をしないのだから(イライラ)」と思いながら聞くと、言葉にトゲが生えます。子どもはそれを敏感に察知しますから、「お母さんがコワい声で聞いてくる宿題はおもしろくないもの」と無意識に思いこんでしまいます。
それよりも、「今日の宿題はなぁ~に? お母さん、楽しみだなぁ(笑顔)」と聞いてあげてください。それだけで子どもは、ワクワクします。
さらに、「見せて見せて~。お母さんも一緒にやっていい?(笑顔)」と言ってあげると、子どもは「宿題はお母さんと一緒にする楽しいこと」と思うでしょう。
そして、実際に隣に座って見てあげてください。親子で競争するのもいいでしょう。そうやって、「勉強」を「お母さんと一緒に楽しんだイメージ」とひとまとめにして記憶すると、「勉強=楽しい」というイメージが心のなかでできあがります。
理想なのは小学1年生から始めるのが一番ですが、すでにお子さんが小学1年生を過ぎていても大丈夫です! 何年生からでも大丈夫ですよ。何年生になっても、子どもはお母さんと一緒に何かをするのが大好きなのですから。
間違いや欠点は指摘せず、「いいところ」だけを見る
わが家では、息子たちと小学6年生まで一緒に勉強しました。二人とも中学受験を塾なしでしましたから、自宅で勉強するときにはできるだけ隣に座るようにしていました。
中学生・高校生になっても、自宅で勉強しているときには、「ふ~ん、こんなにムズカシイことをやってるんだ~。お母さんにはわからないけど、スゴイことやってるんだね~」と、問題集やノートを覗きこんだりしていました。
息子たちは、「何だよ~、見るなよ~」と口では言っていましたが、嬉しそうでしたよ。娘は中学まで家にいましたから、テスト前などに隣に座るようにしていました。そうすると、「お母さんが隣にいると、ワタシ勉強をやる気が出るの!」と張り切って勉強していました。
「わが家ではあり得ない!」と思われるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、「勉強の間違いや欠点は見ない、いいところだけを見る」と心に決めておけば、必ず子どもは喜びます。ただし、間違った問題を指摘しないためには、親の強い心が必要です。
「なーんだ、小学生時代はそんなに勉強しなくてもいいんだ。宿題さえやらせておけば、あとは〈勉強って、楽しそう〉と思わせればいいんだから、これなら私にもできそう」
ここまで読んで、そう感じられたかもしれません。
もしくは、「そんな簡単なことで東大や京大に合格するわけがない! 何か隠しているのでは?」と疑問に思ったかもしれません。