小学校入学前に子どもたちにやってよかったこと
「12個おまんじゅうをもらって、家族5人で分けて食べたら、ひとり何個ずつでしょうか?」
朝の6時から、わが子たちは喧々諤々(けんけんごうごう)考えます。
「ひとり2個ずつで、2個余るからお父さんとお母さんにあげる」
と言う子もいれば、
「余った2個はじゃんけんで勝った人がもらう」
「余ったのを半分ずつに分けて配ればいいんじゃない?」
「でも、2個を半分ずつにしたのじゃ、4人にしか配れないよ」
この会話で、すでに分数の考え方ができていることに気づきます。
「じゃあ、1個を5個に分けて、小さいのを2つずつにしよう」
「でも、おまんじゅうを5個に分けたら、ぐちゃっとつぶれちゃうよ!」
「包丁で切ればいいじゃないか」
「じゃあ、どうやって同じ大きさで5個に切ればいいの?」
会話は延々と続きます。最後はケンカになったりもしますが、親子の楽しいコミュニケーションの時間でもあり、算数や論理力を育てるための時間でもありました。
毎朝5時半起床にしていたら東大・京大に合格?
わが家の起床時間は毎朝5時半でした。幼稚園に登園するのは8時半頃でしたから、3時間ほどの時間があったわけです。そのなかで、「親子のコミュニケーション」「未来の勉強習慣」を意識していました。
また、寝ぼけた頭をエンジン全開にしてから送りだすことに気をつけていました。「親子のコミュニケーション」は、母親である私だけではなく、主に父親とのコミュニケーションです。私の夫は仕事で帰りが遅く、夜子どもたちが寝てから帰宅することが普通でした。
だから、朝の時間は家族揃って朝食を摂ることをルールにしていました。夫は寝不足なのに、朝早くから起きてよく付きあってくれたものだと、いまさらながら感心します。特に土日は、朝早くから子どもたちとボードゲームやカードゲームで遊ぶことで、コミュニケーションを取りながら、子どもの思考力を養うためにもがんばってくれました。
平日の朝は、「未来の勉強習慣」を身につけるための「生産的活動の時間」を取ることを日課にしていました。三人子どもがいると、同じ「勉強」というわけにもいかない場合がほとんどでしたが、三人とも好きだったのは「クイズ」でした。それも、ただのクイズではなく、算数的思考の入ったクイズです。
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