資産形成の重要性が高まるなか、その安定性から人気が高まる「不動産投資」。しかし、投資に失敗して資産を減らしてしまう懸念から、二の足を踏む人が多いのも事実です。本記事は、そんなサラリーマンにこそ知って欲しい資産形成の本質と、なかなか知ることができない大家業の楽しみ、そして成功のための流儀を解説します。

「老朽化マンション」のレッテルを貼られてしまう…

本屋さんに行くとワンルームマンション投資をすすめる本が山と積んである。そのどれもがいま私が述べたことと正反対のことを書いている。曰く「ワンルームマンションは専有部分の中だけを管理していればいいから管理コストが安くてすむ」。曰く「エレベーターなどコストのかかる機器が故障しても共有者で分担するので、負担が少なくてすむ」。

 

たしかにそういう見方もできるが、自分のマンション(区分所有建物の専有部分)をいくらきちんと管理していても、建物全体の価値は年とともに確実に落ちていく。それとともに自分の所有する物件に空室期間が目立つようになってきたとき、打つ手が限られてくるのがマンションの弱点だ。

 

自分がマンション1棟の大家さんであれば、建物全体の価値を落とさないように早め早めに手を打てるが、共有のマンションでは、何をやるにも共有者の総意が前提になるから、スピード感がない。気がついたときには「老朽化マンション」のレッテルを貼られて、借り手も買い手もないという状況にならないとも限らないのだ。

 

また修理や点検にお金がかかるエレベーターは、建物を低層にして最初から設置しなくていいような設計にすれば問題はない。私に言わせれば、マンション(区分所有建物の専有部分)の最大の弱点は、土地をさがし建物のプランを立て、自分が大家さんになるという楽しみをうばってしまうところだと思う。

 

 

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町田 泰次
株式会社町田工務店 代表取締役社長


大阪市出身。高校卒業後、父親が創設した町田工務店に入社。昼間は現場で働き、夜は夜間の大学に通い建築を勉強しながら、一級建築士の資格を取得。平成3年町田工務店の社長に就任した際に、パートナーや回りの人たちの大切さを実感。以来、実際に住まわれるお客様の顔が見える仕事を一層大事にし、そんなお客様に喜んでいただけることを日々の仕事の励みや喜び、やりがいとする。 安心安全はあたりまえ。「大切な家族を育む家づくり」「人と地球にやさしい家づくり」「次世代へ引き継ぐ家づくり」。そんな『こだわりの暮らし』を追求する。

 

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『年収400万円でも大家になれる 工務店社長が教える5つの流儀』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀

年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀

町田 泰次

幻冬舎メディアコンサルティング

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