筑波こどものこころクリニック院長/小児科医の鈴木直光氏は著書『新訂版 発達障がいに困っている人びと』のなかで、発達障がいとどのように向き合うべきか語っています。本記事では、起立性調節障がいの症状や、実際の診断の様子を紹介します。

学校に行けなくて困っている子どもたち

起立性調節障がいは、身体的な要因の自律神経失調症の一種であり「立ちくらみ」「乗り物酔い」「朝礼で倒れる」「朝起きるのが苦手」「頭痛、腹痛」といった症状が現れます。発達障がいと起立性調節障がいが併存すると、不登校になりやすいと言われています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

もちろん、どちらか一方の症状によって、不登校になっているお子さんもいます。

 

多動や衝動的な行動というADHDの症状によって、学校でも怒られ、自尊心が傷つけられ、友達もいなく、楽しいことがなく、さらに自閉スペクトラム症の症状によって引き起こされる、自己中でマイペースな行動から、もう学校なんか行きたくないと結論づけてしまいます。

 

それに起立性調節障がいの頭痛と朝起き不良が加わることにより、翌朝目が覚めていても「登校するのが嫌だ、面倒」ということになり、結果として不登校になりやすいのです。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

新訂版 発達障がいに困っている人びと

新訂版 発達障がいに困っている人びと

鈴木 直光

幻冬舎メディアコンサルティング

発達障がいは治療できる 診断、対処法、正しい治療を受けるために 書版が出版されてから4年、時代の変化を踏まえて最新の研究データを盛り込み、大幅な加筆修正を加え待望の文庫化。 “「発達障がい」は治療ができない…

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