筑波こどものこころクリニック院長/小児科医の鈴木直光氏は著書『新訂版 発達障がいに困っている人びと』のなかで、発達障がいとどのように向き合うべきか語っています。本記事では、起立性調節障がいの症状や、実際の診断の様子を紹介します。

「学校に行く必要なくない?」子どもの質問に医師は…

「とにかく行きたい時に行ってみればいい、生徒と会うのが嫌なら放課後の5分でもいいし、部活がやりたいなら部活だけでもいいんじゃないかな、そうやっている子もいるよ」

 

他人と少しでも触れ合うことと、学校の空気を少しでも吸うことで、学校にも楽しいことがあることを、わかってほしいのです。

 

私の外来での経験として、実際に放課後や部活だけしか行っていないお子さんもいることを話すことによって、彼らが持っている学校に行くというハードルを下げてあげるのです。

 

まずは、学校への恐怖心を取り除いてあげる。そこから徐々に慣らしていけばいいのです。

 

究極的には、校門で先生とハイタッチだけして帰る子もいます。これを私は「ドライブスルー登校」と呼んでいます。

 

 

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鈴木 直光

筑波こどものこころクリニック院長・小児科医
小児神経学会認定医博士(医学)

 

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

新訂版 発達障がいに困っている人びと

新訂版 発達障がいに困っている人びと

鈴木 直光

幻冬舎メディアコンサルティング

発達障がいは治療できる 診断、対処法、正しい治療を受けるために 書版が出版されてから4年、時代の変化を踏まえて最新の研究データを盛り込み、大幅な加筆修正を加え待望の文庫化。 “「発達障がい」は治療ができない…

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