遺品整理をした際の遺品はどうなるの?と素朴な疑問を持たれている方もいると思います。本記事では、ダイヤモンドプリンセス号の除染作業にも従事した、特殊清掃のプロ集団である「特掃隊」の連載「HOW TO コラム」より一部を抜粋し、遺品整理がどのように行われるかを解説しながら、遺品の行き先について探っていきます。

「遺品を必要としている国」に輸出することで喜ばれる

多種多様な方法で多くの家財を再利用させていただいています。特にご遺品のなかにはお客様にとっては「要らないもの」「不要品」が多々ありますが「まだまだ利用可能なもの」が沢山あります。

 

国内では需要が無い、国内では中古品は再利用されない物でも海外の「必要」としている方々へ輸出することで、もう一度別の国で生まれ変わって使用していただいています。

 

また、介護用品や使用可能な家電などは近隣の福祉施設や民間団体様へ寄付させていただいております。このように遺品をただ捨てるのではなく、必要とする人々に遺品を繋ぐといった遺品の行き先もあるのです。

 

現在の遺品整理業は「遺品を遺族に繋ぐ」だけでなく「遺品を必要な人々に役立てる」ことまで求められています。

遺品の行方①:仏壇や人形は「お焚き上げ供養」

遺品整理の際にお焚き上げを推奨する業者は多く見受けられますので、現在では遺品の行方としては非常にポピュラーな存在であります。

 

お仏壇や神棚、人形やお写真など想いが込められたお品については心を込めてご供養したのち、環境基準を満たした施設での焼納を行います。

 

遺品整理業と何でも屋や片付け屋さんとの大きな違いがあるのがこのお焚き上げですね!

遺品の行方②:リサイクルショップから「海外輸出」

現在遺品整理業で国内のリサイクルショップ等と提携をしリサイクルを進める業者は非常に増えました。ご遺品整理、家財整理をご依頼いただいたお客様にとって大切な、また、思い出の詰まったお品を「ゴミ」として処分することは簡単です。

 

想いがあるからこそ「ゴミ」での処分は心許ない、必要とされている人がいるなら次の先で新たに利用してほしいと思われるのが人の常ではないでしょうか。ですから遺品整理とリサイクルは密接な関係にあります。

 

一歩進んだリユース~海外輸出~

日本国内では需要はないものの、東南アジアではまだまだ再利用して頂ける物が沢山あります。ルートの構築等複雑なため、海外輸出まで行っている遺品整理会社は少ないことが現状です。

しかし、現地へ出向き、どのような家財が喜ばれるのか、どのような生活雑貨を必要とされているのかを目で確認し、また、現地で購入されて喜んでいただいている姿を目の当たりにすることで、遺品は海外で必要とされていることを知りました。

現在は海外リユースまで進める遺品整理業は少ないのですが、

・遺族の方の費用削減のUP
・遺品を再利用することで多く方が喜ばれる


非常によい遺品の行方であります。海外に渡り、現地で喜ばれる遺品を目の当たりにしますと、リサイクルの重要性に気づかされます。

日本人が持つ本来の「もったいない」の精神から海外で再利用して頂くことに尽力し、今後もリサイクル、リユース、リデュースに力を入れ、ご依頼者様の費用負担軽減、環境への負荷軽減に取り組んでまいります。

遺品の行方③:輸出して「チャリティー活動」に活用

リサイクル品を輸出させていただき、再利用して頂いている東南アジアの国へ出向き、チャリティー活動にも尽力しています。多くの子供たちに喜ばれています。遺品の行方が多くの方に喜ばれる! その一例であります。

 

ただ片付けるだけの遺品整理屋が急増していますが、そのままゴミとして処分したならば、この子供たちの笑顔はありません。業者としては捨てるほうが楽です。

 

しかし、きっちりした分別を行い手間をかけることで、こんなに喜ばれるのです。遺品の元である遺族様、故人様の生きた証を社会に役立てる。それが遺品整理業であり、遺品の正しい行方なのではないでしょうか?

 

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録