戸建てだけでなく、集合住宅も「ゴミ屋敷」になり得る
近年、ゴミ屋敷問題はテレビやマスメディアで取り上げられることも多く、行政への相談件数は増加傾向になります。メディアに取り上げられるのは戸建てのゴミ屋敷ばかり。
首都圏行政の調査では「ゴミ屋敷と認知されている住宅のうち、戸建てが約7割5分であり、集合住宅が約1割5分である(「その他」が約1割)」など、ゴミ屋敷は戸建てに多いと思われがちです。しかし、実際はマンションやアパートの集合住宅でもゴミ屋敷化するケースは珍しくありません。
ゴミ屋敷化してしまう人のなかには、以下のような方もいらっしゃいます。
・容姿に気を配る女性
・職歴や収入面に問題がない人
理由はさまざまですが、不動産管理会社はクレーム通報が入るまで、貸室がゴミ屋敷化していることに気づかないこともあります。
部屋が隣接しているマンションでのゴミ屋敷化は、「異臭」「ゴキブリなどの害虫の異常発生」といった近隣トラブルにつながる可能性があります。貸主にとっては対策が必要といえるのです。
原則、大家さんにはゴミ屋敷を片付ける責任はないが…
ゴミ屋敷が発生した場合、基本的には大家さんに負担がないのが現状であります。暮らしていた方の過失にあたりますので、原則は大家さんに対する責任はありません。
ただし、住民の退去の可能性や、部屋の借り手がいなくなるというリスクが生じることは避けられない事実。ひどい場合はゴミ屋敷化した借主が逃げてしまい、ゴミの処分から部屋のリフォームまでの修繕費用をすべて大家さんが支払った、というケースもあるのです。
ゴミ屋敷化を防ぐために、大家さんができる対策についてみていきいましょう。
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