遺品整理をした際の遺品はどうなるの?と素朴な疑問を持たれている方もいると思います。本記事では、ダイヤモンドプリンセス号の除染作業にも従事した、特殊清掃のプロ集団である「特掃隊」の連載「HOW TO コラム」より一部を抜粋し、遺品整理がどのように行われるかを解説しながら、遺品の行き先について探っていきます。

遺品は「ゴミ」だけではない!6つに分類すると…

遺品整理は家をまるまる一軒片付けを行います。そこにはつい先日まで残されていた生活用品が溢れているのです。

 

ですから単純に「ゴミ」としては考えられません。大きく分けると6つに分類されます。

 

●ゴミ…単純に誰も使う物でも無く、焼却処分等される物

●再資源…紙やペットボトルなど再生することで利用可能な物

●リサイクル品…高品質な物で国内などで欲しい人がいるような物

●リユース品…国内ではあまり必要とされないが、海外などでは喜ばれる商品

●お焚き上げ…思い出の品などで、ただ捨てるには忍びない物。しっかりご供養してあげたい物

●形見…個人の思い出の品など遺族で所有したい物

リユースされると、依頼者の費用と心の負担が軽減

ご遺品整理や家財整理にかかる費用の大きな割合をしめるのは不用品の処分費です。大型家具や家電、日用品、雑貨を処分するには高いコストがかかります。ご遺品整理や家財整理のなかで不用品、処分品の割合が高くなれば整理にかかる費用は大きくなります。

 

現在遺品整理業界では独自に開拓したリサイクル、リユース、リデュースのネットワークを駆使し、特に海外でのリユースに着目し家財、生活雑貨をコンテナ輸出しています。

 

それにより、リサイクルの強化、国内販売できない物の買取品の強化、更に廃棄処分品を究極に削減することで環境負荷の軽減も実施、ご依頼者様の費用負担を軽減し、ご依頼者様が「遺品を捨てる・処分する」という「心の負担の軽減」にも取り組んでいます。

 

(画像はイメージです/PIXTA)
遺品整理の様子(画像はイメージです/PIXTA)

分別作業をすると、「形見」が見つかることも

では実際に遺品のリサイクルを進めるためにはどんなことが必要になるのか?

 

それは【分別作業】です。これは形見かな? これは海外リユースかな?といったように、一点一点きちんと手間を惜しまず、ひとつひとつのご遺品を丁寧に仕分けすることで処分するものを1点でも減らし、リサイクル率を上げることを進めれば進める程、見落とし忘れも減り、遺品のなかから形見が見つかる相乗効果が生まれるのです。

 

リサイクル、リユースを積極的に行う遺品整理会社は、遺品整理業に求められる形見の発見力が強い傾向にあります。

 

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