認知症の方の家が「ゴミ屋敷」になりやすい理由3つ
近隣からの苦情で、実家がゴミ屋敷になっていたことを知る方は少なくありません。なかには、親が認知症になっていた、というケースも多いです。近年、高齢者のみの世帯・高齢者のひとり暮らし世帯が増えており、親の異変に気づきにくいのが現状です。
では、どうして認知症の方の家がゴミ屋敷化しやすいのでしょうか?
その理由は認知症の症状と深く関係しています。ゴミ屋敷化しやすい理由を見ていきましょう。
●ゴミ屋敷になりやすい理由①:日付や曜日がわからなくなる
認知症の方の症状において、ゴミ屋敷に深く関わっているのが見当識障害です。
日付や曜日の感覚がわからなくなってしまうため、ゴミ出しの日にゴミを出せなくなります。曜日ごとの回収項目も分からないため、ゴミを出すことも諦めてしまうことも。捨てられないゴミは部屋を埋め尽くすように溜まっていき、家は徐々にゴミ屋敷へと変貌を遂げていきます。
そのほかにも、以下のような症状が考えられます。
・買ってきた食べ物を床に置きっぱなしにする
・食べかけたものを片付けられない
こういった状況が積み重なり、腐敗した食べ物が散在している不衛生な状態の部屋になってしまうのです。
●ゴミ屋敷になりやすい理由②:「老人性うつ」による影響
認知症の初期にも見られやすい老人性うつも、ゴミ屋敷化を助長するきっかけの一つです。原因は環境的要因と心理的要因があり、さまざまな要因が重なって発症することもあります。
「環境的要因」
・定年退職した
・子供の独立
・趣味がない
・人に会う機会が減った
「心理的要因」
・配偶者の死
・病気にかかった
・長年飼っていたペットの死
・人間関係の悪化
老人性うつ病を発症すると、部屋の掃除、ゴミ捨てはおろか、食事や入浴など身の回りの最低限のことをする気力も湧かなくなるセルフネグレクトの状態になります。
家族と同居していれば気がついてもらえることも、1人暮らしでは誰にも気がつかれぬまま症状が悪化。ゴミは溜まっていく一方で、ゴミ屋敷化が進んでしまいます。自分自身への興味や関心がなくなると、衛生状況も悪くなるため、肉体的疾患につながる可能性もあります。
●ゴミ屋敷になりやすい理由③:収集癖によりゴミを集めてしまう
認知症が進むに従い発症する収集癖も、ゴミ屋敷化につながる症状です。明らかにゴミになるものを捨てずに集めたり、ひどくなるとゴミ取集所でまだ使えそうなものを拾ってきてしまったりするため、高い確率でゴミ屋敷化していきます。
収集癖が出てしまう要因は大きく分けて次の3つ。その人がもともと持っている性質が、認知症によってひどくなってしまうのです。
1.「もったいない」という性格のため
例)「もったいない」からと、割りばし、ナプキン、お手拭きなどお店にあるだけ持って帰ってしまう。
2.「あれば安心」不安解消のため
失禁症のある人が不安解消のため、トイレットペーパーを買い集める。
3.寂しさや自尊心を満たすため
孤独さや寂しさをものがたくさんあることで満たすためゴミを集める。
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