生活の断捨離…老後は節約を楽しめるたくましさが必要
【50代から枯れる人=算用、始末する力が弱い】
日本も戦後の焼け野原から比べると本当に豊かになったものです。
ちょっとお金を払えば、中トロの寿司、うなぎ、車海老の天ぷら、霜降りの牛肉、ふぐの刺身など食べられるグルメ天国です。車も東京のホテルの駐車場にはベンツ、BMW、レクサスなどまるで高級車のショールームのようです。夏休み、冬休みになると海外旅行に出国する人で空港がラッシュになります。
人は一度、ぜいたくを味わうとそのレベルを下げることはなかなか難しいものがあります。
できれば右肩上がりの人生を送りたいものです。
昨日より今日、今日より明日と。「MORE AND MORE」です。
ところが戦後の高度経済成長時代のようにはうまくいかない社会システムになってしまいました。どこかで破綻が進み、少しずつ物質的にあきらめないといけないことが増えているのも事実なのです。
私自身、50歳の時に長年、取締役をしていた会社が倒産して、年間所得が50%近く減るという体験をしました。
50歳を過ぎたら生活の断捨離(だんしゃり)、ダウンサイジングができる能力が重要になってきます。
仮にお金持ちでも有益なのでオススメします。
確かにお金を使うことが社会を潤うるおす源泉でもありますが、その役目はすべての人に当てはまるわけではありません。
昔から「立って半畳、寝て一畳、天下取っても五合半」と言って、自分のいるスペースと食べられる量というのには限りがあるものです。
ついつい美食に走る食習慣、見栄でブランド品を買ってしまうその購買行動、より豪華な住まい、バカンス三昧への執着心…こういった物欲を弱めていった方が健全な後半生になることでしょう。
老後破綻は他人事ではありません。
ダウンサイジングさせて、もっとお金が貯まるようであれば、それはそれで経済余力が高いことと喜ぶべきことです。
貧乏くさい生き方は、レベルの高い人と出逢えなくなるので要注意ですが、本当の金持ちこそシンプルライフを送っているものです。
とにかく、節約を苦痛に思わず楽しめるたくましい経済体質になっておくことが実るコツのひとつになります。
また儀礼的なお中元、お歳暮、年賀状もこの時代、対象者をしぼって心をこめ直した方が、よほど交流が深まるものです。
物を贈るのにも上手下手がでるように、「思いやり」が伴わない贈答は思いきって中止にすべしです。
松尾 一也
株式会社ルネッサンス・アイズ
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