(※画像はイメージです/PIXTA)

助けてあげる。楽しませてあげる。許してあげる……。たくさんの「してあげる喜び」がこの世には溢れています。自分の「してあげる喜び」が実は生きるエネルギーを最大化することに気づくはずだという。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

最高の利回り投資「自分づくり」をする理由

▼枯れる人=学びに投資しない

 

1000万円を定期預金として大手銀行に預けても0.01%程度の利回りです。

 

投資、運用して本当に満足するリターンを得られるということは至難のワザと言えます。

 

では、一番あてになる投資は何なのか。

 

それは……自分自身に投資することです。

 

私はあるとき、ブータンツアーを企画しました。

 

このきっかけは仏教文化コミュニケーターの牧野宗永さんと出逢った時に、直感で「この人と一緒に旅に出よう! そして一緒に仕事をしよう!」と思ったからです。

 

それから「牧野宗永さんと行く幸せの国ブータン」ツアーを企画手配して、友人知人に声を掛けました。

 

ブータンは入国制限をしていて、必ず現地ガイドを帯同させないといけないので比較的割高な料金になります。

 

ところが、このツアーに呼応して次々と参加表明が続き嬉しい悲鳴となりました。そのメンバーは携帯電話の「iモード」の名づけ親であり、ウーマンオブザイヤーにも輝いた松永真理さんなど多士済々の面々です。

 

やはり、いくつになっても自己投資を惜しまない人が、社会の第一線で活躍していく人なのだと痛感しました。

 

自己投資になにをすれば良いか、それを見極める審美眼も大事です。

 

AI(人工知能)、健康、医療、文化伝統、歴史、作家や講師になるコンテンツ習得などありとあらゆるジャンルがありますが、自分を磨くホンモノとの出逢いがポイントです。人は求めるから出逢えるのです。

 

私自身、直感に従って求めた牧野宗永さんの哲学、思想、信仰の講義を繰り返し聴くことによって知識、見識、胆識が高まっている気がしています。

 

人生において「よく整えた自分こそ」が一番の寄る辺となります。

 

花が咲き、実がなる土壌が大切です。

どんなところでも小さな希望を見つける能力

▼枯れる人=フリーズしている

 

小さな元気があれば生きていけることを知ることが50代を楽にさせます。

 

人間学を30年間探求してきて、ひとつ処世術を答えなさいと問われたら「どんな時も、どんなところでも小さな希望を見つけられる能力を育むこと」と伝えます。

 

かのロシア文学の巨匠ドストエフスキーも、思想犯として死刑判決、その後シベリアへ流刑にされましたが、その獄中で「人は慣れる生き物である」と記しています。

 

つまりどんな絶望の淵においても、そこで生きるエネルギー、小さな希望を手にするということだと思います。

 

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