大切な人をリストアップし普段から感謝の気持ちを伝達
【50代から枯れる人=大事な人とのパイプがつまっている】
この人のお蔭で今の自分がいると思える人が一人や二人はきっといるはずです。そういう人を「貴人」といいます。
また、自分の周りにもこの人の生き方、あり方って素晴らしいなぁと感じて、学んでいきたいと思える人がいるはずですが、そういう人を「メンター(師匠)」といいます。
まずオススメするのが「貴人・メンターリスト」の作成です。人間関係も雑多になってきていて、大事にすべき人がわからなくなってきてしまうものです。あらためて「この人と出逢えて良かったと思える人」をリストアップしてみましょう。
マンダラチャートを利用すると便利です。
貴人というのはすでに亡くなっている人や、自分に尽くしてくれた人だけではなく憎しみを持ったり、ケンカをしたりした人なども含まれるケースもあります。
とにかく自由に書き出してください。そして日々、これら貴人へ感謝の気持ちを持つだけで気分が変わってくるはずです。いわゆるデスノートの真逆バージョンですね。
次に具体的に貴人・メンターとの関係を潤滑にするためのパイプ掃除法をお教えします。
【パイプ掃除法(貴人・メンターを大切にするコツ)】
①季節の挨拶を必ずする(メールよりも手紙、それよりも直接出向く)
②お茶を共にする
③食事を共にする
④旅を共にする
⑤講演会などの共同作業をする
⑥なんの用事も無いときにも話をする
私は若い頃、盆暮れにお世話になった人に名前入りのハンカチを送っていました。やはりなにか困った時にだけ依頼にいくのではなく、平時にこそ感謝の気持ちを伝えておくことが大切だと思います。
ただ、そんなに予算はかけられないので、相手の苗字を刺繍した白いハンカチを3枚お贈りしておりました。
やがてあの上智大学名誉教授でいらした渡部昇一先生に、早くから「ハンカチの松尾君ね」と呼んでいただけるようになりました。実は30年も前から私は「ハンカチ王子」を拝命していたのです(笑)。50代こそ、錆びついた貴人とのパイプ掃除をして人間関係を実らせましょう。