(※画像はイメージです/PIXTA)

年齢を重ねていくと、周期的に「怪しい儲け話」がやってくるという。そもそもそんなにうまい話がゴロゴロ転がっているわけはなく、本当にうま味があれば当事者だけで儲けを独り占めにします。とにかく、50歳過ぎての博打は身を滅ぼすから気をつけたほうがいいというが…。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「命」五段階活用法を心に刻む

▼枯れる人=「命」とつながっていない

 

「人とホスピタリティ研究所」代表の高野登さんに教わった「命」五段階活用法というものがあります。

 

それは、

「宿命→運命→使命→天命→寿命」

というものです。

 

まず、宿命=宿る命。

 

どの時代に生まれるのか。どこの国のどの親に生まれるのか。

 

そして男なのか女なのか。どんな身体を与えられるのか。

 

自分では選べないそのすべてを受け入れるところから始まります。

 

次に、運命=運ばれる命。

 

大海の木の葉のように、運び運ばれる命を、ただ流されるだけでなく自分でマネジメントしてみる必要があります。

 

舟のオールは他人に任せず自分で漕ぐ! ということです。

 

さらに、使命=使う命。

 

この命をなにに使い切るか、果たすべき使命はなんなのか。

 

命をかけて取り組むことを真剣に考えます。

 

そして、天命=天から授けられた命。

 

日々、命を使い尽くすことをしていると、やがて天が見届けてくれて、それが天命であったことに気づきます。

 

やってきたことは自分にとって無駄はなく、必然なことだったと、自分が納得できる人生になります。

 

最後に、寿命=天が定めた命の時間。

 

宿命→運命→使命→天命に基づいて、励んできた人は、やがて天から寿(ことほ)がれて、寿命を全うして旅立っていきます。

 

これが、「命」五段階活用法の壮大なフローチャートになります。

 

果たして今の自分はどの段階を歩んでいるのでしょうか。

 

常にこの命は、なにに使い尽くすのか! を問いかけながら生きていきたいものです。

 

「命」五段階活用法を心に刻むと腹がすわります。

 

希望のモトは「命」につながることです。

 

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