アンチエージングではなくウエルカムエージング
▼枯れる人=自分の種を信じていない
人は生まれてきたからには花を咲かせて、実をならせたいものです。
実った人生にしたいものです。
私も30年間、教育事業にいそしんできましたが、年々ハッキリと思うことがあります。
それは誰でも、いつか、必ず、その人なりの花が咲く! という感覚です。
その花というのもバラやヒマワリのような目立つ花じゃないかも知れませんが、野に咲くスミレやレンゲのような花も味わいが深いし、心を奪われることがあります。
花にはトゲや毒を持つものまでありますがそれも個性です。
人も、咲く時期が早い人、遅い人、また長く咲く、瞬時に咲いて閉じるなどの違いはありますがその人なりの花を必ず咲かせていることがわかります。
室町時代に能狂言を完成させた世阿弥の『風姿花伝』にもありますが、その道を極めるには心に秘めること。それは志を持つこと。
そして日々の水やり、日を浴びる、風雪に耐えるなどの精進、工夫のみが「まことの花を咲かせる奥義」と教えてくれています。
ぜひ、ご安心ください。
私たちは生きているだけで花を咲かせ、実を結ぶ生命活動を行っているのです。
枯れること、散ることを恐れずにアンチエージングではなくウエルカムエージングの気概を持って、これからまだまだ長いこの人生を謳歌しないことには神様にも申し訳ありません。
なによりもこの自分という唯一無二の花に出逢えた感動と感謝を大切に生きていきたいものです。