(※画像はイメージです/PIXTA)

年齢を重ねていくと、周期的に「怪しい儲け話」がやってくるという。そもそもそんなにうまい話がゴロゴロ転がっているわけはなく、本当にうま味があれば当事者だけで儲けを独り占めにします。とにかく、50歳過ぎての博打は身を滅ぼすから気をつけたほうがいいというが…。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

50代になったらサボり名人になる

▼枯れる人=サボり下手

 

花が咲き、実をならせるコツはふたつです。

 

つまり「コツ・コツ」なのです。

 

「こつこつ こつこつ 書いてゆこう
こつこつ こつこつ 歩いてゆこう
こつこつ こつこつ 掘ってゆこう」
詩人 坂村真民

 

若い頃の微差はやがて大きな差となって成果が変わってきます。

 

勤勉にまさるスキルはないとも言えますが、中年を過ぎてきたらある意味「サボり」を覚えるのも大事な人生のコツです。

 

ちょっとしたすきに、休憩したり、昼寝をしたり、本を読んだり、コーヒーを飲んだりして一服する習慣は素敵なものです。

 

昔からのクセで、つい親や上司から怒られそうな気がしてしまいますが、そんな強迫観念ともオサラバです。

 

私の父は、若い頃は会社経営に追われて、ほぼ365日働きづめでした。

 

還暦を過ぎた頃によくソファに寝転がっては、「寝るより楽はなかりけり、浮世のバカは起きて働く」と笑いながら言っていました。

 

私は20代の頃から、ちょっと時間が空くと「足裏マッサージ」や「図書館」などで一息入れる習慣がありました。

 

通常の就業規則からしたら問題児なのでしょうが、幸い自営業だったもので、一日を充実させる「積極的なサボり」だったのです。

 

私は仕事柄、企業研修を多くしますが、その合間に会場周辺を散歩するのが大好きです。とある研修所周辺は桜、タンポポ、桃、紫陽花、ヒマワリ、紅葉とどの季節に行っても感動します。

 

休憩時間の散歩が楽しみで講義に行くようなものです。


 
50歳を超えたら、もうこそこそしないで「サボりの名人」を目指しましょう。

 

お金に困らないシステムをつくる

▼枯れる人=退職後にお金が入ってくる流れがない

 

周りで経済的に実っている人を観察してみると、

 

①元々の資産家
②サラリーマンだけど企業で出世して高い報酬を得ている
③親からのビジネスを継承して、潰さず伸ばしている
④自分で起業して成功させている
⑤株式、為替などの運用で成果をあげている

 

こんな感じです。

 

お金がすべてではありませんが、やはりお金があるのとないのではメンタリティや行動に差がでてきてしまいます。

 

邪魔にならないくらいのお金を携えて人生の後半生に臨みたいものです。

 

まさに人生に必要なものはチャップリンの『ライムライト』での名言「勇気と想像力」と「SOME MONEY(少しのお金)」です。

次ページ周期的にやってくる「怪しい儲け話」には乗らない

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