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「あのときあれをしていたら…」執着を手放し覚醒
【50代から枯れる人=執着に踊らされる】
投資信託で仮に年率5%で運用して、それが複利であれば約15年で元金(がんきん)が2倍になるそうです。
「そうかあの時にそれで運用していたらあの貯金は倍になっていたのか〜」と残念な思いと同時に「時は金なり」の真意がわかりました。
その他にも「あの時にあの仕事を選択していたらもっと活躍していたんじゃなかろうか」などと思うのも50代の特徴です。
このように、色々なことに対し、人は「念」が残るものです。
しかし、私は仏教の教えを長年学んできたなかで、人間にとって執着を手放すことが「覚醒」の第一歩であると気づかされました。
55歳の誕生日の朝、顔を洗おうとした時、「あっ、振り返れば自分にはこの道しかなかった!」という言葉が天から降ってきたのです。
18歳くらいからあれやこれやと試行錯誤を繰り返しながら生きてきました。
大学受験、恋愛、就職、起業、結婚、事業継承、独立、ビジネスモデルの構築、たくさんの岐路があったはずなのに振り返ればこの道しかなかった、ということがよくわかりました。
いつも心の中で「これじゃない」「このままではダメだ」「こうなりたい」と叫び続け、もがき苦しみ歩いてきたことが、実はすべて自分にとっての最善のプログラムだったと感じられるようになったのです。
無論、そんなに金持ちになったわけでもなく、社会的評価が高いというわけではありません。
ただ、僕はこの道を歩くために生まれてきたんだと思えるのです。
50代は長年の数々の執着を手放してみる適齢期です。過去の自分に「自分は今、最善の道を歩んでいる」と自信を持って言ってあげましょう。