二度質問しても理解させられないのはダメ講師
多くの講師は教え方マニュアルがないと教えることもできないと言いました。その証拠を出しましょう。以前、大手予備校の教科書を「どうしても」と頼まれて作成したことがありました。いざ納入すると、その数日後に教務課から電話があって、「答えが書かれた裏マニュアルがないのですが」と言うのです。「先生方が困っている」というわけです。
私は「え? 先生方は自分で解けるでしょう? お宅の予備校ではまさか解けない先生を雇っているのですか?」と聞いたのです。すると「いや、そんなことはないです」と答えるので、「そうですよね。普通の入試問題を組み合わせて作ったテキストなので、解答集はいらないでしょう」と言い、あり得ないと思って断ると、「それだとこの教科書も使えない」と言いだすのです。それが普通なのだとその時に知りました。
どこに行っても、この裏マニュアルというものが存在します。だから、決まりきった授業しかできないのです。違う質問には、答えられないといったことはしょっちゅうです。それでよく、あやふやな答え方をします。
ところがうれしいことに、生徒のほうは、その意味がよく分からないことを講師ではなく自分のせいにしてくれるのです。「あの先生、頭がいいから、僕みたいなバカには分からない」というわけです。それで未熟な講師は救われます。親も、先生が悪いとは思わず、自分の息子や娘が悪いと思うものです。
しかし、これは大きな間違いです。しっかりと勉強して、その問題、分野を理解している先生が語ることは実は誰が聞いても分かりやすいものなのです。あやふやな人間がごまかしながら説明するから、聞いていて分からないのです。
あるいはやたら専門用語を使って難しく答えます。これは、やはり分かっていないからごまかしているか、あるいは、分かってはいるけれど人に教えることに不向きな研究者タイプかのどちらかです。いずれにしても、生徒が分からないのは、ほとんどの場合は先生のせいなのです。
この問題には簡単な解決方法があります。
注目のセミナー情報
【国内不動産】4月25日(木)開催
【税理士が徹底解説】
駅から遠い土地で悩むオーナー必見!
安定の賃貸経営&節税を実現
「ガレージハウス」で進める相続税対策
【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力