無責任な医者を生んでしまう間違った教育観
お叱りを覚悟で子供たちのために言うのであれば、親が子供の教育について間違った意識と知識を持ちすぎていると思います。その間違った意識と知識をベースによく分からない自称教育機関に丸投げしたら、結果は目に見えています。
では、何が間違った意識や知識なのか。それをこれからご説明していきます。
医学部に合格するということは、当然、医者になるということが目的です。私などが言うまでもなく、医者の仕事は人の命に関わる仕事です。知識があるだけ、国家試験を通っただけでは足りないのです。
技術ももちろんですが、向学の精神や真摯な態度、平等の思想、人に尽くす気持ち、患者を愛する気持ち、チーム医療における適切なリーダーシップなど、医者が磨くべきスキル、精神修行は多方面にわたります。
それらは、たとえ優秀な予備校、そして大学や大学院に通ったとしても、それだけで育まれるものでは本来、ありません。
特に医者の家庭であるのならば、その家庭でもっと幼い時から学ばせることが本当は大切なのです。
勉強? 違います。
向学の精神、さらには人生の目的であり、正しい職業意識です。
そうでなければ、そもそも勉強に向かう際の姿勢が出てきません。勉強というのはどういうものなのか、何のために勉強しなくてはいけないのかが分からないのです。
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