医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役の長澤潔志氏が、自らの経験談をもとに、予備校講師のゆがんだ実態について解説していきます。

プロの講師は2回目までで必ず理解させる

「二回聞いて、それでも理解できなかったら、その先生には習うな」というものです。私はどこの予備校に呼ばれても、必ず生徒たちにこう言います。「先生に一度聞いて分からなかったら、もう一度同じ質問をしてみてごらん。それでも分からなければ、その先生はやめたほうがいい。その場合は、君ではなく、先生が分かっていないからだ」と。

 

ほとんどの予備校が眉をしかめます。冗談じゃない。先生は生徒のために働いているので、予備校のために働いているのではないのです。少なくとも私はそう考えます。

 

分かっている先生は、一度目の答えで理解が得られなければ、そこで答え方を変えてくるはずです。分かっていない先生は、そうしたくてもできません。その違いが大きいのです。

 

自分が何かを、誰かに教えることを考えれば分かりやすいでしょう。自分だけならば、あることをあやふやにでも、分かった気になることができます。はっきりとは理由が分からなくても、なんとなく分かるということはあります。

 

しかし、誰かにそれを説明するとなると、自分がしっかりと理解していないと、うまくは説明できないのです。それと同じです。講師や教師だからといって、専門家であるはずという以外、何も特別な存在ではないのです。

 

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本連載は、『医学部受験の闇とカネ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。なお本記事で紹介している内容は、著者の体験をもとに執筆しております。万一、本連載の記載内容により不測の事故等が生じた場合、著者、出版社はその責を負いかねますことをご了承ください。

医学部受験の闇とカネ

医学部受験の闇とカネ

長澤 潔志

幻冬舎メディアコンサルティング

講師歴30年の医学部専門予備校代表の長澤潔志氏が、実体験をもとに、合格率を偽って、「授業料を挙げる予備校」、「コネとカネがなければ合格できない推薦枠を設ける大学」、「指導力不足で受験生を浪人に導く高校」など、さま…

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