新型コロナウイルスが巻き起こしたのは「世界的流行(パンデミック)」だけではない。様々な情報が錯綜し、なかには作為的に流される「危険なウソ」も少なくない。筆者は過激なフェイクニュースが流れつづけるアメリカに住んでおり、今まさにウソ情報の氾濫を実感している身だ。ウソを見抜き、正確な情報に基づき「命を守る行動」を取るにはどうすればよいのか。日本でワクチンが接種開始となった今、知っておくべき「インフォデミック」の実態を解説する。

ソーシャルメディアの「ウソ情報」を見抜く方法

前述のネイチャーに、誤った情報を見抜く方法が示されています。

 

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<誤った情報を見抜く8つの方法>

 

1)情報源が怪しい:「友達の医師の友達いわく」または「科学者によると」のような、詳細が不明で、あいまいで追跡ができない情報源は警鐘を鳴らすべきです。

 

2)言語の質が悪い:最も信頼できる情報源は正式な媒体で、スペル、文法や句読点の質が悪いものは疑わしい。

 

3)感情に影響する:邪悪な人は、強い感情を引き起こすメッセージが最も共有されることを知っています。怒ったり大喜びさせたりするようなメッセージは、警戒してください。

 

4)信頼できるか食わせ物か:本物のスクープはまれです。情報源が1つのみの場合、特に何かが隠されているときは、注意してください。

 

5)インチキなアカウント:@BBCNewsTonightなどの偽のソーシャルメディアアカウントを使用するというのは、古典的な戦略です。誤解を招く画像や偽のウェブアドレスにも注意してください。

 

6)共有しすぎ:センセーショナルなニュースを共有するように強いられるのは、広告収入が目的かもしれません。

 

7)お金の動きを調べる:異常な主張を信じる人から、誰が利益を得るかを考えてください。

 

8)ファクトの確認:見出しだけでなく、最後まで話を読んでください。疑わしいと思われる場合は、ファクトチェックのウェブサイトで検索して、すでに嘘が暴かれているか確認してください。

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いかがでしょうか?

 

米国でも、日本で新型コロナウイルスのワクチンが始まったことがニュースになっています。米メデイアなどを通じて、「世界第3位の経済大国である日本が、どうしてこれほどワクチン接種が遅れているのか」「ワクチンによる比較的まれな副作用が大きく取り上げられている日本では、接種を急がない人もいる。今夏開催予定の東京オリンピックにとって、大きな問題になるだろう」「国内のワクチン開発はまだ初期段階であり、輸入に依存する日本は、ワクチン供給の不確実性に直面している」という議論が交わされています(※7)

 

みなさんはどう思いますか? ぜひ、新型コロナウイルスのワクチンについての正しい情報を知り、利用可能になったらワクチンを接種してほしいと思います。

 

※7 https://apnews.com/article/japan-coronavirus-pandemic-coronavirus-vaccine-tokyo-c3ada73ee522e7056e36826c7eb51c04

 

 

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大西 睦子

内科医師、医学博士

星槎グループ医療・教育未来創生研究所 ボストン支部 研究員

 

 

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