バイデン大統領が「大統領権限を委任してまで大腸検査を受けに行った」納得理由【医師が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

大腸の検査は大変、というイメージをお持ちの方は多いだろう。しかし、バイデン大統領は大統領権限を一時的に委任してまで検査を受けに行っており、また、検査を行う側である齋藤宏章医師も「受けておかないともったいない」と強調する。なぜ大腸検査を受けるべきか。大変でも我慢するしかないのか、もっと苦痛の少ない手段はないのか。改めて知ってほしいメリットや、近年の変化について見ていこう。

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大腸検査を「受けたがらない人」は少なくないが…

「大腸検査を受けたことはありますか?」

 

私は普段、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査を行っており、よくこうした質問を患者さんに投げかける。

 

「毎年検査(検便)を受けています」や、「以前ポリープがあったので定期的に受けています」と答えてくれる方がいる一方で、「昔、大腸カメラを受けたことはあるけど大変だった」や、「検便に引っかかったことはあるけど、ちょっとね」「検査は何もしていません」と、検査に対して尻込みをする方の意見もよく伺う。

 

大腸の検査は大変、というイメージの方も多いが、実際検査を受けるメリットはあるのだろうか。今回は大腸検査に関して掘り下げていきたいと思う。

米大統領も「大統領権限を委任してまで」受けに行った

2021年11月に大腸カメラに関するちょっとしたニュースが話題になった。“大腸カメラのおかげで米国初の女性大統領誕生した”、というものである。どういうことだろうか。

 

実はこれは少し誇張された表現であるが、米国のバイデン大統領が定期検査での大腸カメラを受けるために麻酔を受けている間、女性副大統領のハリス・カマラ氏に一時的に大統領権限が委任された、というニュースである。一時的であれ、米国で初の大統領権限を持つ女性が誕生したことになり、米国の主要紙が取り上げる事態になった。

 

ちなみに、過去にはジョージ・W・ブッシュも同様に在職中に2回、大腸カメラのために副大統領に権限を委任したという。アメリカの大統領のような、重責にあり多忙を極める人でも大腸カメラは優先してやってきたわけだ。

仙台厚生病院消化器内科 医師

福岡県福岡市出身。福岡県立修猷館高校、東京大学医学部医学科卒業。
現在は宮城県仙台厚生病院消化器内科に勤務し、内視鏡をはじめとする消化器内科疾患全般の診療に従事。2019年より福島県立医科大学医学部博士課程にも所属している。

AIをはじめとする、内視鏡診断・治療に関わる研究や、消化器系のがん検診の実態と課題の解明に関わる研究、製薬企業の医師に対する謝礼金の実態を分析する研究など、医学領域の研究に広く取り組む。

著者紹介

医療と社会の間に生じる諸問題をガバナンスという視点から研究し、その成果を社会に発信していく特定非営利活動法人「医療ガバナンス研究所」による学会。「官でない公」を体現する次世代の研究者の育成を目的とし、全国の医療従事者が会員として名を連ねている。

著者紹介

連載医療従事者が本音で語る「日本社会」の現状~GGO For Doctor

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