建売住宅の欠陥・不具合を見抜く秘訣とは…!? 今回は「外壁」を見ていきましょう。 ※本記事は、書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

カビが発生し家が急速に腐る…!見抜くポイントは?

ポイント② 外壁と水切りの隙間は開いているか

 

外壁の下部と水切りとの間は、隙間を作るように決められています。この箇所は、外壁の内側に防水シートが貼られている構造になっています。これは、万が一、外壁の内側に水が入り込んでも、防水シートを伝って下から水が流れ落ちることで、さらに内側へと水が浸入しないように防ぐためです。

 

しかし、この隙間がとられていないケースがよくあります。これでは、壁内の通気が悪くなるだけでなく、壁内部に入り込んだ水の逃げ場がありません。壁内部に水が浸み込むと、カビの原因になります。


 

 

[図表2]外壁と水切りの隙間


カビの発生は、家を傷めてしまうだけでなく、住んでいる人のアレルギー症状を引き起こすこともありますし、良い点は何もありません。


家の造りは、すべて理由があって決められていることばかりです。これらを見落としたまま工事が行われてしまうと、家の寿命を縮めてしまうことになりかねません。もし、この状態であれば、速やかに売主に是正するよう依頼する必要があります。

次ページ恐ろしい「防水シートの重なり不足」何が起こるの…?

本連載は、2015年6月25日刊行の書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

こんな建売住宅は買うな

こんな建売住宅は買うな

田中 勲

幻冬舎メディアコンサルティング

注文住宅と比べて安く購入できる建売住宅は、特に地価の高い都心近郊で人気がありますが、実は流通している住宅の大部分が目に見えない欠陥・不具合を抱えているのが実情です。 実際に、断熱材のズレ・不足や、準防火地域にお…

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