子どもの将来のためには、計算や識字、テストの点数やIQなど、測定しやすい能力を高めるべきだという認識の保護者の方は少なくありません。しかし、現代社会で求められるのは、数値で測定しにくい「非認知能力」なのです。「非認識能力」とは、一体どういった能力を指しているのでしょうか。株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が解説します。

 

◆注意欠陥/多動性障害(ADHD)

 

集中できない・気が散りやすい・忘れっぽいといったおもに注意に困難がある場合と、落ち着きがない・思いつきで行動してしまう・待てないといった多動性・衝動性に困難がある場合があり、両方の特性を併せ持つこともあります。

 

知的な遅れはないとされていますが、感情や行動のコントロールを自身ですることが難しいため、周囲の理解が得られず、自己肯定感が育ちにくいことが、大きな問題となります。

 

自己肯定感を育むのが難しい…(画像はイメージです/PIXTA)
自己肯定感を育むのが難しい…(画像はイメージです/PIXTA)

 

◆学習障害(LD)

 

知的発達の遅れはないとされていますが、書く・聞く・話す・計算する・想像するといった特定の技術の獲得に困難があります。

 

ある特定分野に偏りが見られるため、学童期になって、困難さを感じることが多い障害です。

言葉の遅れがある子どもへの「効果的な語りかけ」

言葉の遅れに対し、「たくさん言葉をかけてください」とアドバイスをうけることがあります。しかし、言葉をかけても耳に入らないように見えることも多く、反応がないと、かける言葉も減ってしまうという現実があります。

 

言葉をたくさんかけることはインプットであり、インプットがなくてはアウトプット、つまり発語にはつながりませんので、日々根気よく言葉をかけることが大切です。

 

 

 

効果的な言葉かけのヒントとして、赤ちゃん向けの絵本をイメージしてみましょう。

 

「赤いリンゴがあります。おいしそうなリンゴです」

 

これは普通の文章ですね。実際に、子どもに言葉をかけるとしても、「赤いリンゴだよ、おいしそうだね」というような語りかけをイメージされる方が多いのではないでしょうか。

 

優れた赤ちゃん向けの絵本であれば、「赤、リンゴ。ピカピカ、おいしそう!」こんな風になるでしょうか。

 

・言葉にリズムがあること

・短い単語であること

 

このようなイメージで、語りかけてみましょう。

 

 

有元 真紀

株式会社コペル

 

 

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大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

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