
子どもの将来のためには、計算や識字、テストの点数やIQなど、測定しやすい能力を高めるべきだという認識の保護者の方は少なくありません。しかし、現代社会で求められるのは、数値で測定しにくい「非認知能力」なのです。「非認識能力」とは、一体どういった能力を指しているのでしょうか。株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が解説します。
なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
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子どもの状態を正しく理解し、適切な関わりや支援を
発達障害という言葉を耳にする機会が増えています。
発達障害とは障害名ではなく、自閉症スペクトラム・注意欠陥/多動性障害(ADHD)・学習障害(LD)の3つの障害の特性を持ったグループの総称です。
メディアでも最近よく取り上げられ、一般に知られるようになりました。
しかし、ひと言で発達障害といっても、その症状・特性の表れ方は様々で、ひとつの障害の特性が強く見られることもあれば、表面上はあまり感じられないといった場合もあります。また、それぞれの障害の特性を併せ持っている場合もあり、特定の診断名だけで判断することは難しいことが多いものです。
そのため発達障害の子どもの場合、性格的なものと誤解されたり、育て方や環境が原因と思われたり、困っている子ども本人や、養育者である親への理解が間違っていることも多くあります。
それは、発達障害の子どもの発達に、大きなマイナスとなることも少なくありません。
目の前にいるその子どもの状態を正しく理解し、適切な関わりや支援をすることが、何より大切です。
発達障害は、脳機能の障害によるもので、環境がその原因ではありません。そのあらわれ方は様々ですが、発達障害に含まれる主な障害について理解しておきましょう。
◆自閉症スペクトラム
・社会的関係形成の困難
・言葉の発達の遅れ
・興味や関心の偏りや特定のものや行動へのこだわり
以上の3つが主な特性とされています。
知的発達や言葉の遅れが見られない場合もあります。
先天性の疾患であり、何らかの要因によって脳に障害が起こったことが原因ではないかと言われています。
◆アスペルガー症候群/高機能自閉症
自閉症スペクトラムのうち言葉の発達や知的発達の遅れを伴わない場合、アスペルガー症候群、または高機能自閉症と診断されます。言葉の遅れがなくても、婉曲的な表現・比喩・ジェスチャーの理解に困難があり、想像力を働かせて相手の気持ちを察したりすることが難しい障害です。