なぜお金持ちは運や縁の目に見えないものを大事にするのか？

お金持ちは「縁」と「運」を大切にする

「お金持ちは、〝損か得か〞で冷静に判断して行動している」

というイメージがあるかもしれません。

でも、実際に多くの「儲かっている社長」やお金持ちと接してきたなかで、お金持ちほど「運」や「縁」などの目に見えないものを大切にしていると感じています。

なぜなら、「縁」があって「運」がいいと、確実にお金持ちになる確率が高まるからです。

お金持ちは、無意識のうちにそのことをわかっているのでしょう。

「運」も「縁」も実力のうち？

私が保有する銀座の自社ビルには、「アインソフ」という自然食のカフェレストランが入居してくださっています。実はこのお店は、私が物件を取得して再建築する前から、この地で営業されていました。

「思い入れがあるので、建て替えたあともぜひここで営業したい」と言ってくださったのにご縁を感じ、喜んで入居していただいたのです。

「アインソフ」は、知る人ぞ知るお店のため、たくさんのファンがお店に通い賑わっています。新宿、池袋、京都にまで順調に店舗を展開して拡大しています。

そんなお店の税務を、私たちが担当させていただくことになったのもご縁だといえるでしょう。

また、私は歴史が大好きで、江戸幕府を開府した「戦国の覇者」である徳川家康を尊敬しています。

ある日「家康や秀吉が若いころ寝泊まりしていた『浜松東照宮』という神社が浜松にあり、出世のパワースポットとして知られている」という記事を新聞で読みました。私は普段、「パワースポット」などにはあまり興味がありません。でも、家康の名前が出ていたので気になり、「よし！行くぞ」と決めて、福井の実家に行った帰り道、家族で浜松に立ち寄ったのです。

実際に、パワースポットの効果があったのかどうかはわかりません。

しかし、浜松東照宮に行ったあと、身の回りに次々と大きな変化が起きたのです。

たとえば、私が保有する池袋のビルの1階を借りてくださっていた方が退出するという情報が入ります。すかさず、税理士法人化と池袋支店をそこにつくることにしました。これが、現在の当事務所の本店です。

また、近くの税理士事務所とのM&Aを行うチャンスも訪れました。こちらは結果的にはうまくいきませんでしたが、とてもよい経験となりました。

さらにテレビ番組のゲストコメンテーターとして、固定資産税の課税側の誤りをテーマに2回も出演させていただき、出演者は男性でも化粧をするという貴重な経験をしました。そのうえ、消費税還付のお仕事が爆発的に増加し、人手不足になったとき池袋本店ビルの３階の一区画が空き、事務所スペースを拡大して人員を増やすことができました。

これもまた、ご縁と運だったのかもしれないと思っています。