手間をかけずに儲かる「仕組み」をつくる
たとえどんなに優秀な社長でも、自分の体は一つだけです。どれだけ自分一人で頑張っても、ビジネスを大きく成長させることは難しいでしょう。
「儲かっている社長」は、手間をかけずに儲かる「仕組み」をつくっているのです。
どんな会社にも、なんらかの儲かる「仕組み」はあるはずです。そうでなければ、売り上げは運まかせ、黒字だったり赤字だったり安定しないでしょう。
また、売り上げを上げる仕組みだけでなく、経理の仕組みや社員教育の仕組みなど、会社にはさまざまな仕組みが存在します。
「儲かっている社長」は、そうした「仕組み」があることを意識して、さらに発展させたり、時代に合わせて変えていったりする努力を惜しまないのです。
顧問先のある企業の社長は、「仕組み」を意識しておらず、常に自分が現場に立って売り上げをつくっていました。そのため、50代も半ばになっても幹部が育たず、本人は疲弊しています。
一方で、その会社から独立した男性は、少しずつ、黙っていても売り上げを上げられる組織をつくりました。そして今では、社長としてやるべきことはこなしながらも、平日の昼間からゆうゆうとゴルフに通い、人生を楽しんでいます。
余談ですが、「ロボットやAIが発達したらなくなる職業」の一つに税理士が挙げられています。でも私は、逆にロボットやAIを利用して、データの保管や整理などを任せられるようになれば、もっと手間がかからずに儲かる「仕組み」ができるのではないかと考えています。
また、儲かる「仕組み」は、企業を経営していなくてもつくることができます。
私は、不動産投資はサラリーマンでもできる、究極の儲かる「仕組み」だと思っています。物件を購入するまではやるべきことが少なからずありますが、管理は管理会社に任せることができるからです。
会社からもらうサラリーだけでは将来が不安――そんな人は、会社の外での仕組みづくりに目を向けてほしいと思います。