どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身の会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東急田園都市線の「三軒茶屋」駅。

生活回り品を買うには便利、でも買回り品はよその街で

交通の利便性を見てみましょう。「三軒茶屋」駅から「渋谷」駅へは、東急田園都市線利用で6分。東急田園都市線は「渋谷」で東京メトロ半蔵門線に相互乗り入れし、「永田町」15分、「大手町」25分と、都心へのアクセスも抜群です(所要時間は平日8時に「三軒茶屋」駅を出発した場合の目安)。また「渋谷」~「三軒茶屋」は直線距離で3kmほど。自転車があれば通勤できるほどの距離なのもポイントです。

 

次に生活利便性を見ていきましょう。駅周辺には「東急ストア」や「西友」などの大型スーパーや小型スーパー、ドラッグストアなどが集中。深夜0時を超えても営業している店舗もあり、単身者にはうれしい限り。また商店街には昔ながらの個店も多く、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性も。最寄り品を購入するには、数えきれないほどの選択肢があります。一方で、街のにぎわいに対して、ファッションや雑貨などの店は少なく、渋谷など、ほかの街に出かける必要があります。

 

 

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また三軒茶屋は飲食店が集積するエリア。単身者でも入りやすいチェーン店やファミリーレストランなど、豊富にそろうので、外食派の人でも駅周辺でお腹を満たすことができます。また個性豊かな地域密着型の飲食店も豊富で、毎晩、出かけたくなるほど。一方で駅周辺は繁華街的要素を含んでいるので、夜は治安がいいとはいえません。物件を選ぶ際には、街のにぎわいを避け、上馬2丁目、下馬2丁目あたりがおすすめ。家賃水準も低くなるので、物件を選びやすくなるでしょう。

 

「三軒茶屋」は、おしゃれなイメージにあったカフェやビストロが点在する一方で、三角地帯をはじめ、個性的な飲食店が集中するなど、独特の雰囲気をまとった街です。家賃は高いイメージがありますが、30代会社員であれば適正家賃となるエリアです。しかし専有面積は狭く、築古物件の居住が条件になります。交通、生活、双方の利便性も抜群なので、物件の制限さえ気にならなければ、都会的な生活が手に入ります。

 

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