首都圏における中古マンション成約価格は右肩上がりの推移をたどっており、とくに都内のマイホームはどんどん手の届かない存在になりつつあります。しかし、お隣の埼玉県にまで目を向ければ、平均的な収入のサラリーマンであっても十分にマイホーム購入を検討できる“穴場の街”はまだまだ存在します。いま、会社員が買える街…今回は「浦和」に焦点をあてます。

教育熱心なファミリーに人気の街・浦和

浦和駅は、埼玉県さいたま市に位置する駅で、JR京浜東北線、湘南新宿ライン、宇都宮線・高崎線が停車します。22年度、1日あたり乗車人数の平均は8万4,116人。埼玉県下では大宮駅につぐ規模です。都心へのアクセス状況をみてみると、新宿駅までは赤羽駅で埼京線に乗り継いで28分、渋谷駅へは湘南新宿ラインで直通34分、品川駅へは東海道本線直通の高崎線で38分と、都心主要エリアへも出ていきやすいロケーションであるといえます。

 

浦和にはもうひとつ、教育の街としての顔があります。

 

明治時代に埼玉県師範学校、医学校、県立浦和第一尋常中学校、県立浦和高等女学校、旧制浦和高等学校などが次々と開設され、全国から優秀な学生が集まるようになりました。現在の県立浦和高校や浦和第一女子高等学校は、毎年超難関国立大学の入学者を多数輩出しています。そうした高校の前段階で質の高い教育を提供すると話題の公立小学校・中学校も多いといいます。

 

浦和駅前の支店に所属する大手不動産会社の住宅営業マンは、「“学区”を目的に転居してくる教育熱心な家庭も多いですね。大きな公園や図書館もありますから、子育て・教育にはとても良い環境だと感じます。そしてもう一つ、とくに都内から浦和に転居してきた方が、『休日に心身がちゃんと休まるようになった』と実感しているケースが多い点は注目に値します。都内のオフィス街ほどゴミゴミしておらず、緑に囲まれた広い公園などのゆったり過ごせる環境が整備されているためでしょう」と、浦和が教育熱心なファミリーの人気を集める理由を分析します。

 

都会過ぎず、かといって郊外過ぎず。子育て環境が整っていて、都心への通勤にも便利な浦和駅周辺エリア。直近の不動産取引状況から、マイホーム購入の検討が可能か否かを探ってみましょう。

 

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