子どもに喜んでもらえるものを「ご褒美」にしよう
【事例】 おいしいものを家族にプレゼント
食べ物ということで言えば、「こんなおいしいものを食べた」「こんな有名なお店で食べた」といった喜びを社員や家族に味わってもらいたいと思い、前述のように各地の高級名産品を社員の家庭に送ったり、家族連れで高級料理店に招待したりしたこともありました。
例えば好きな店で中華料理を堪能できる「神戸中華街食べ歩き」を企画したことがあるほか、朝の6時半までに出社した63名の社員に早朝出勤のお礼として、名古屋コーチンよりもおいしいと言われる「阿波尾鶏」の鶏肉を贈呈したこともあります。
ほかにも仙台の業者に依頼して、水揚げされた鮭を氷詰めにし、宅配便で社員全員に送ったこともありました。鮭一匹を家でさばいたり、調理したりするのは大変という意見が出たので3、4年ほど続けてやめましたが、すいかと同じく「こんな大きな魚は見たことがない!」と子どもたちは喜んでくれたそうです。
さまざまな食材や料理に限らず、果物でもお菓子でも何でもそうですが、子どもは一番おいしいものが分かるものです。親は自分がお金を出して購入するので、「この価格であれば味もこの程度かな」とある種の妥協が働いて値段の安いものでも辛抱できます。
しかし子どもは自分でお金を出すわけではないので、おいしいものを食べたい気持ちに妥協がありません。それだけにおいしいものを送れば、子どもは大人以上に喜んでくれるのです。
賞品として最高級の品を送る背景にはそうした理由もあります。子どもが喜んでくれると家庭内でも話題になり、社員は仕事へのモチベーションを一層高めてくれるようになります。