(※写真はイメージです/PIXTA)

内閣府の『高齢社会白書(令和7年版)』によると、65歳以上の世帯のうち63.7%が「単独世帯」または「夫婦のみの世帯」となっており、老老世帯の割合は年々増えています。そんな中、「たまに会う孫はうれしい」が「毎週来られるのは正直つらい」と感じる高齢者もいます。家族への感謝と負担のあいだで揺れる、ある女性の本音とは――。

「週末は必ず来る」——可愛いけれど疲れる“おもてなし”

東京都内で夫と2人暮らしをしている島田律子さん(67歳・仮名)。現在は年金が合計月20万円。老後資金としての貯蓄は3,500万円ほど。数字だけ見れば「余裕のある老後」を送っているように見えます。

 

「息子一家が、毎週末うちに来るんです。孫が本当に可愛くて、一緒にご飯を食べたり、お風呂に入れたり、楽しい時間も多いんです。でも、毎週となると…正直、ちょっと疲れるんですよね」

 

息子は40代後半で、共働きの妻と小学生の娘(律子さんの孫)との3人暮らし。共働きで平日は忙しく、週末は「娘を遊ばせる場所」として律子さん宅を訪れるのが習慣になっているといいます。

 

「昼はうちで食べて、夜も…っていうのが続くと、やっぱり食費や光熱費がそれなりに増えるんです。息子たちが何も払わないわけではないけど、『お邪魔します』の感覚のままズルズル来ている感じで…。こっちも“いい顔”しちゃうから、余計に言い出せなくて」

 

家計としては困っていないはずの律子さんですが、最近では老後資金への不安がじわじわと増してきたといいます。

 

「この間、新聞で“100歳まで生きるリスク”の記事を読んだんです。私たちの年代って、昔ほど早くは亡くならない。90歳とか100歳まで生きるかもしれないと思うと…3,000万円だって、いつ底をつくかわからないなって」

 

厚生労働省『簡易生命表(令和6年)』によると、日本人女性の平均寿命は87.13歳。90歳を超えて生きる人も珍しくなくなっています。また、生命保険文化センター『生活保障に関する調査』では、「ゆとりある老後生活費」は月額で約37.9万円とされており、公的年金だけでは足りず、貯蓄を取り崩す必要がある世帯も多いのが現実です。

 

「月2〜3万円の差ですが、塵も積もれば…って思っちゃうんですよね。光熱費や食費の上昇もあるし、“孫に会いたい”気持ちと、“少しは遠慮して”という気持ちの板挟みです」

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
調査官は重加算税をかけたがる
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

次ページ家族との距離感に悩むシニア世代たち
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録