今回は、投資信託の概要を見ていきます。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」の基本についてわかりやすく解説します。

複数の金融商品を組み入れ、リスク軽減を図る

積み立て投資では、積み立てたお金で定期的に金融商品を買います。金融商品にはいろいろありますが、これからはじめて投資をする方ならば、投資信託がおすすめです。投資信託は、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる専門家が運用する金融商品です。

 

運用の結果、利益が出ればその利益の一部が受け取れますが、損失が生まれれば投資した金額より減ってしまう可能性もあります。投資信託のメリットは、1本で複数の金融商品を買ったのと同じような効果が得られることです。

 

投資信託は1本で数十、ときには数百以上の金融商品を組み入れています。そうすることで、仮にどれかが値下がりしても、他のどれかの値上がりでカバーすることができると考えられます。こうした方法を分散投資といいます。値動きと上手く付き合うための重要な考え方です。

 

そんな便利な投資信託ですが、6000本以上あり、選ぶのが大変なのが難点です。中には、手数料が高い・成績が振るわないなど、初心者におすすめできない投資信託が混ざっているのが現状です。

 

 用 語 解 説 


●金融商品

銀行・証券会社・保険会社などで扱われている商品のこと。株式・債券・投資信託・不動産・保険などがある。広い意味では、預金も金融商品のひとつ。

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

イラスト:ひろいまきこ

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

頼藤 太希,高山 一恵

standards

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